貸付自粛制度とは、消費者金融業者やクレジットカード会社などの貸金業者が、特定の個人に対して新たな貸付を行わないようにするための制度です。
日本貸金業協会、全国銀行個人信用情報センターのいずれかに要請することで、カードローンのような金融機関からの借り入れを5年間制限することができます。
貸付自粛制度を利用する目的
- 多重債務の防止
- 自己の意思で申請し、金融業者に対して貸付を行わないように依頼することで、多重債務に陥るのを防ぐことができます。
- 依存症対策
- ギャンブル依存症や買い物依存症などに悩む人が、自己制御の一環としてこの制度を利用することができます。
- 家族の申請
- 家族が依存症に苦しんでいる場合、その家族が代わりに申請することもあります。
貸付自粛制度を利用する流れ
貸付自粛制度の申請方法や具体的な手続きは金融機関によって異なることがありますが、一般的には以下のような手順が取られます。
- 1)申請書の提出
- 自粛を希望する人が申請書を金融機関に提出する。
- 2)本人確認
- 申請者の本人確認が行われる。
- 3)登録
- 自粛の意思が確認されると、金融機関のシステムに登録され、5年間新たな借り入れができなくなる。
この制度は、個人の信用情報機関を通じて管理されることが多く、一度登録されると全国の金融機関で共有されます。そのため、一つの金融機関で申請しても他の金融機関でも貸付を受けることができなくなります。