減額報酬[げんがくほうしゅう]

減額報酬とは、債務整理を依頼した際に発生する報酬の一つで、依頼者の借金が減額された場合、その減額された金額に基づいて支払う報酬です。債務整理は、借金の返済を見直し、負担を軽減するための手続きで、主に任意整理や個人再生、自己破産などがありますが、減額報酬は特に任意整理や個人再生で発生することが多いです。債務整理に成功し、借金が減額された場合、その減額分に応じて一定割合の報酬を弁護士や司法書士に支払います。

減額報酬が発生する債務整理の種類

1. 任意整理

任意整理は、弁護士や司法書士が債権者と直接交渉し、借金の利息や遅延損害金を減額、または免除して、元本のみの返済計画を立てる手続きです。この交渉により、借金が減額された場合、その減額分に対して減額報酬が発生します。

例えば、100万円の借金が任意整理によって80万円に減額された場合、減額された20万円に対して報酬が発生します。一般的な報酬率は10%〜20%程度ですので、20万円の減額に対して2万円〜4万円が減額報酬として請求されます。

2. 個人再生

個人再生は、裁判所を通じて債務を大幅に減額し、残りの借金を3年から5年で返済する手続きです。個人再生では、借金が大幅に圧縮されることが多く、その減額分に対して減額報酬が発生します。

例えば、500万円の借金が個人再生で200万円に減額された場合、300万円の減額が達成されたことになり、この減額分に対して報酬が発生します。報酬率が20%の場合、60万円の減額報酬が請求されることになります。

3. 自己破産

自己破産は、借金の全額を免除してもらう手続きです。この手続きでは通常、減額報酬は発生しません。なぜなら、自己破産は借金の減額ではなく、全額免除を目的としているからです。ただし、破産手続きに関する報酬や諸費用は別途発生します。

減額報酬の計算方法

減額報酬は、減額された金額に対して一定の割合をかけて算出されます。この割合は事務所ごとに異なりますが、一般的には10%~20%の範囲で設定されています。

例えば、200万円の借金が150万円に減額された場合、50万円の減額分に対して10%の報酬が適用されると、減額報酬は5万円となります。一方、20%の報酬が適用されると、10万円が減額報酬となります。

減額報酬に関する注意点

1. 成功報酬としての位置づけ
減額報酬は、債務整理が成功し、借金が実際に減額された場合に発生する報酬です。減額が実現しなかった場合には、減額報酬は請求されませんが、他の手続き費用や着手金は発生する可能性があります。依頼する際は、報酬の発生条件について十分に確認することが重要です。
2. 事務所による差異
減額報酬の割合や計算基準は、法律事務所や司法書士事務所によって異なるため、依頼する前に必ず確認しておく必要があります。また、減額報酬以外の費用(着手金、事務手数料など)についても、しっかりと見積もりを確認し、総額を把握しておくことが重要です。
3. 減額されないケースもある
すべての債務整理で減額が成功するわけではありません。特に、借入が法定利息内で行われている場合、利息や遅延損害金のカットが難しく、減額が行われないケースもあります。そのような場合でも、任意整理であれば返済期間の延長や月々の返済額を調整することができます。

減額報酬を支払う際のポイント

1. 総額費用の確認
減額報酬はあくまで一部の報酬であり、債務整理には他にも着手金や成功報酬が発生します。そのため、債務整理にかかる総額の費用を事前に確認しておくことが重要です。特に、減額報酬が発生する場合でも、それが総費用にどのように反映されるかをしっかりと理解しておくことが大切です。
2. 返済計画の見直し
債務整理は借金を軽減する手段ですが、根本的な解決策ではありません。減額報酬やその他の手数料を支払った後も、残った借金の返済計画を見直すことが必要です。返済可能な範囲で計画を立て、無理のない返済を続けることで、経済的な負担を軽減することが目指されます。
3. 信頼できる専門家の選定
債務整理は、専門的な知識が必要な手続きです。弁護士や司法書士を選ぶ際には、その信頼性や実績、報酬体系をしっかりと確認しましょう。特に減額報酬が発生する場合は、依頼前にしっかりと説明を受け、不明点を解消してから手続きを進めることが重要です。信頼できる専門家のサポートを受けることで、債務整理を円滑に進めることができます。
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