今はほとんどのクレジットカードでポイントプログラムを展開していて、その内容もカードによってさまざまです。
そして、クレジットカードを利用する目的の一つに、ポイントをお得に貯めてその後色々な目的に利用したいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、ポイントを貯めるにあたり、どのクレジットカードがお得に貯められるのかが分からなかったり、その他にもポイントを貯める中で目にする「還元率」「付与率」が分らなかったりすることもあるかと思います。
そこで今回は、それらの疑問を解決するために、最初にポイント還元率と付与率の違いを解説し、その後に高還元が魅力のおすすめカードを4選で解説します。
ポイントサービスで目にする「還元率」と「付与率」
各カード会社で展開するポイントプログラムによって、1ポイントあたりの価値は大きく異なります。そして、「ポイントをもらうとき」と「ポイントを使うとき」の価値の目安を数値化したものが還元率と付与率ということになります。
まず、どれだけ利用すれば1ポイント獲得できるのかを表す数値が付与率です。
計算式 | 1ポイント÷200円=0.005 |
---|---|
ポイント付与率 | 0.5% |
そして、1ポイントを何円相当に交換できるのかを表す数値が還元率です。
クレジットカードの利用金額に対し、ポイントでキャッシュバックや金券との交換など、ポイントで利用者にどのくらいの還元がされるのかを表します。
まず10,000円の買い物をすると貯まるのは100ポイントです。そして、次の買い物のタイミングで、この100ポイントを100円分として利用できます。
10,000円の買い物で貯まるポイント | 100ポイント |
---|---|
100ポイントを次回の買い物で使うと | 100円分として利用可能 |
つまり、10,000円の利用に対し、100円の還元を受けているので「100円÷10,000円=0.01」の計算式となり、還元は1%になっているということです。
計算式 | 100円÷10,000円=0.01 |
---|---|
還元率 | 1% |
どれだけ使ってどれだけ還元されるのかの比率になるので、ポイントをお得に貯められるクレジットカードを選ぶ際の大きな目安となるポイントです。
重要となるのは付与率よりも還元率
貯めたポイントを使うときに見逃せないのが還元率です。
なぜなら、選ぶクレジットカードによって大きな差が出ることも珍しくなく、10倍以上となることも普通にあるからです。
そして、ポイントをどれだけ獲得しても交換比率が低ければ還元率は下がってしまいます。
また、カード会社の公式ホームページには、ポイント還元率でなく付与率しか記載されていない場合があります。
混同しないように注意したいところですが、各クレジットカードのポイント還元率の比較が可能なサイトは多くあります。
自分で計算をしなくても、それらを参考にすればスムーズかもしれません。
高還元率クレジットカードを利用することの節約効果
たかが還元率と思う方もいるかもしれませんが、実際にどのくらいの違いがあるのかを比較してみましょう。
1年間におけるクレジットカード利用が100万円だった場合、還元率に対する還元金額は以下のとおりです。
還元率0.5%の場合 | 100万円×0.05=5,000円 |
---|---|
還元率1.0%の場合 | 100万円×0.10=10,000円 |
還元率1.5%の場合 | 100万円×0.15=15,000円 |
こちらからも分かるように、たった1%の違いで10,000円も差があるのです。
可能性として還元率1.5%の高さのクレジットカードであれば年会費が発生するかと思います。
しかし、年会費に3,000円支払ったとしても、8,000円は純還元として得ることができます。
高還元率クレジットカードを選ぶ際の注意点
高還元率のクレジットカードを発行したとしても、使い勝手が良くなければ得することはありません。
クレジットカードを選ぶ際は以下のことに注意しましょう。
交換したい商品があるか
せっかくポイントを獲得したとしても、自分が交換したいと思えるものがなければ意味がありません。
商品券にギフトカード、さまざまな商品に航空マイル、その他にもキャッシュバックなどさまざまですが、必ずどんな交換先があるのかをチェックするようにしてください。
ポイント有効期限
せっかくポイントを貯めていても、有効期限が切れれば失効扱いです。
有効期限はセゾンカードのような「永久不滅ポイント」もあれば、1~2年後に消滅する場合もあります。
頻繁にチェックしてポイント交換ができれば問題はありませんが、不安な場合はポイント有効期限のないカードを選んだ方が良いでしょう。
または、年に1回でもカード利用があれば有効期限がなくなるものもあります。
利用額に対して年会費が高すぎないか
年会費有料のクレジットカードでも、多く利用してポイントをたくさん獲得すれば結果的にお得になるでしょう。
しかし、単に高還元率に惹かれて年会費の高いカードを選んだら損することになってしまいます。
一例ですが、還元率2%で年会費2,000円のクレジットカードの場合、1年で10万円以上の利用がないとマイナスです。
リボ払い専用カードではないか
還元率の高いクレジットカードの中にはリボ払い専用カードなるものがあります。
支払い方法はリボ払いになるクレジットカードとなり、気付けば獲得したポイント以上のリボ払い利息を支払うことになるでしょう。
高還元が期待できるおすすめカード4選
高還元の期待できるクレジットカードは多くありますが、その中でもおすすめが以下の4種類になります。
- ファミマTカード
- 楽天カード
- 三井ショッピングパークカード
- ライフカード
各カードの具体的な特徴について以下で解説します。
ファミマTカード
ファミマTカードはファミリーマートでの買い物に利用すればTポイントが最大5倍となるため、ファミリーマートを使う方であればお得です。
また、クレジットカード1枚に、クレジットカード機能、Tカード、id、Tマネーの電子マネーが付帯。
そして、ファミリーマートでの還元率が1%、毎週火曜日と木曜日が還元率2.5%となります。
注意点として、ファミマTカードは初期設定がリボ払いになっているので、後で支払い方法を変更する必要があります。
年会費は初年度無料、翌年以降も無料で家族カードはありません。
ETCカードは年会費・発行手数料ともに無料で、ファミリーマートではファミマTカード保有者向けの商品割引があることも魅力です。
楽天カード
楽天カードのポイント還元率は、日常的な支払いに利用しても還元率は1%以上です。
そして、その他にも楽天スーパーポイント加盟店などで利用すれば、さらにポイントを貯めやすくなります。
また、楽天カードのポイントをより多く獲得するには、入会時のキャンペーン利用も外せません。そのときによって内容は異なりますが、新規入会で8,000ポイントがもらえることがあります。
もしくは、期間限定で10,000ポイントをもらえることもあるほどです。
もちろん年会費は永年無料なので維持コストもかかりません。
三井ショッピングパークカード
三井ショッピングパークや三井アウトレットパークなどの運営元となる三井不動産グループが発行するクレジットカードが三井ショッピングパークカードです。
永久不滅ポイントと三井ショッピングパークポイントの2つが同時に貯まるお得なクレジットカードなうえに、年会費無料なことが魅力となります。
1,000円につき1ポイントが貯まり、ポイント還元率は0.5%です。
ただし、ららぽーとやララガーデンなどの三井不動産グループで買い物をすると、永久不滅ポイントに三井ショッピングパークポイントが100円で2ポイント(1ポイントあたり1円)貯まり、結果として還元率は2.5%にもなります。
その他にボーナスポイントを受け取ることも可能で、1年間の利用代金に応じた1.0%還元のスペシャルメンバーポイントは以下のとおりです。
- 年間30万円以上の利用:3,000ポイント
- 年間40万円以上の利用:4,000ポイント
- 年間50万円以上の利用:5,000ポイント
こちらに通常の買い物で獲得できるポイントと合算すると、還元率は最大3.5%になります。
その他にもバースデーポイントとして、誕生月に買い物(対象施設にて)をすると通常のポイントとは別に100ポイント獲得できます。付与されるボーナスポイントです。
ライフカード
ライフカードは本会員、家族会員ともに年会費無料のクレジットカードで、ETCカードも無料発行できることから維持費のかからない点が魅力です。
ライフカードを利用すると、1,000円の利用でライフサンクスポイントを1ポイント獲得できて、1ポイント約5円で交換ができます。
しかし、これでは還元率は0.5%となり、あまりお得にはならないのでは?と思うことでしょう。
そこで注目したいのがライフカードの「誕生月にポイントが3倍になる」点です。通常還元率は0.5%ですが、誕生月にかぎり1.5%の高還元率クレジットカードになるのです。
年会費が永年無料で、維持コストもかかりません。
ポイント目的に、誕生月のみ利用するクレジッカードとして導入するのもありではないでしょうか。
まとめ
最初にポイント還元率と付与率の違いを解説し、その後に高還元が魅力のおすすめクレジットカードを4選でご紹介しました。こちらの記事を参考に、自分にとって使いやすい1枚の選び方が理解できたのではないでしょうか。
そして、納得できるまでポイントを貯めて、お好きなアイテムと交換して毎日の生活に役立ててください。