ニートの彼と同棲・過食症|600万の借金を自己破産した話

目次

借金があるときは実家に帰れなかった

借金があるときには、実家に帰ることが出来ませんでした。
実家に帰ったら、つい頼ってしまいたくなりますし、お金がないことを身なりでバレてしまいたくなかったのです。
髪もずっと切っていなかったですし、服も数年同じものを着ています。そういう部分で「貧乏」「お金に困っている」ということがバレるのが怖かったのです。

自己破産をしたあとに、久々に実家に帰りました。借金をしていたことは言えませんでしたが、絶対に帰れないと思っていた場所に帰ることが出来て、安心することが出来ました。人によっては家族に頼ることで自己破産をしなくても済む家庭もあるかもしれませんが、誰もが頼れるものではありません。そういう人でも自己破産は可能でした。

親に恥ずかしくない生活をしたい

せっかく育ててもらったのだから、幸せになりたいと最近は思っています。20代の大切な時期を、借金の返済で浪費してしまったので、これからは幸せになりたい。
いつ親が来ても家の中に案内できるような、余裕のある生活を送っていきたいと思います。

自己破産をしたことを親が聞いたらショックを受けると思うので、今後も言うつもりはありません。
自己破産は聞こえがいいものでもありませんし、私もできれば知られたくないと思っている事実です。
この経験を活かして今後も生活していきたいと思います。

自己破産を振り返って

クレジットカードが使えないので、支払いがクレジットカード指定のサービスは利用できない点は不便に感じます。
ですが、使えないから「手持ちのお金だけでやりくりしなければいけない」と思うようになりました。

今までは「まあ、カードがあるし大丈夫だろう」「足りなかったらキャッシングすればいいや」と借金ありきの生活をしてしまっていましたが、それが改善できているように感じます。

今では、今日はいくらまで使おうと決めて、きちんと計算してから食べたり、買い物したりするようになりました。
クレジットカードやキャッシングによって、お金の使い方が乱れてしまっていたので、それがだんだんと整っている気がします。
クレジットカードやローンが組めるようになるまであと5年あります。
それまでに、お金の使い方をもう一度学んで、二度と借金をしないようにしていきたいと思っています。

自己破産は、持っている財産を借金ごと放棄する債務整理方法なので、消極的な人も多いかもしれません。
そして、その後ローンを組めなくなるのも大きなデメリットでもあります。
ですが、借金に追われているときのように督促状が送られてくるとこと、未払い支払いについて問い合わせの電話が来ることがないのはなによりも楽です。
借金の支払いをしなければ、支払いができないから連絡しなきゃと考えていることで、無意識に追い詰められていたのだなと感じます。

私が自己破産したことによって、お金を貸してくれた企業や会社は損をしてしまったので申し訳なく思いますが、後悔はありません。

現在は市民税を払っている

市民税や国民健康保険などの税金は、自己破産をしてもなくならないです。

私は結局復職ができずに、バイトをして生活していて、現在は契約社員なので一時期国民健康保険にも加入していました。
市民税と国民健康保険が合計50万ほど滞納金になっていたので、現在はそれを支払っている状況です。

毎月2万ずつ、今年で支払いが終わる予定です。

借金をしてから3年と短いですが、思い返しても地獄のような日々でした。
ですが、こうして終わりが見えてくるとホッとしています。長いトンネルもいずれ終わりがある、とはいえ、あのまま借金と自転車操業を続けていたらトンネルのなかで力尽きていたかもしれない、とも思います。

自己破産と個人再生・任意整理どれがおおすめか?

個人再生や任意整理のメリットは、信用情報に傷はつくものの、自己破産ほどのリスクが少ないことです。

家や車を持っていても借金を減額することができますし、多少なり財産を持っている人にはデメリットが多いと思います。

個人的にですが、私は自己破産がおすすめです。

個人再生や任意整理は今の借金を減額する債務整理方法なので、結局は支払いが立て込んでしまうと同じループに入り込んでしまう可能性があるからです。
自己破産は人生で1度しかできない権利ですが、借金によって数年を無駄にするのであれば、借金をゼロにして新しい人生を歩むのもいいと思うのです。

今の私は、仕事に打ち込んで充実した日々を送っていますし、家賃や光熱費などの滞納もありません。
スタバの新作が出たら飲む、という当たり前の幸せを手に入れることができました。
借金をしているときは、コンビニのコーヒー1杯を買うか迷ってしまうほど困窮していたので、今の生活はとても穏やかで、幸せだと感じることができています。

自己破産後は空が青くて眩しかった

自己破産をするきっかけになった芸人さんの「借金が片付いたら空が青かった」というのは、私も感じました。
手続きが終わって、借金から解放されたとき。空が青くて、とても眩しかったです。
もし、借金で悩んでいる人がいたら、いつかこの空の色を感じて欲しいと思います。

20代で借金地獄に陥り、自己破産をしたというのはきっと大きな財産になるのではないかと、ポジティブに考えています!
今の目標は、マンションを買うことです。
ローンの審査が通らないかもしれないので、一括即金で購入するぞ、という意気込みで仕事に打ち込んでいます。

むやみな借入は借金地獄のもと

借金の経験がない人は、家賃の滞納や光熱費の滞納などの経験があまりないと思います。
なので、クレジットカードの支払いが多くなってしまったときに、「クレジットカードや家賃・光熱費の支払いが足りない!」となったときに、安易に借入をしてしまうことがあります。
個人的には、これが借金地獄の入り口だと思っています。
クレジットカードのリボ払いも同じです。

  • 「リボ払いにすればいいや」
  • 「また借入すればいいや」
  • 「来月返せばいいや」

このように、借入に対する意識が軽くなっていると、どんどんお金を使うことが増えてきて来てしまいます。
いつもよりも使えるお金が多かったら、少しくらい使ってもいいと思いますよね。
借入やリボ払いの上限が大きいと、その「少しくらい」がとてつもなく大きくなってしまうのです。

また、借金に慣れてしまうと、レイクやアコムといった金貸し金融の14.8%の金利が普通に感じてしまうのです。
私の友人で同じように借金をしている人は、「ウシジマくんという漫画では金利が30%だった」と話していて、その半分だから安い、という認識で入っていました。
その友人はまだ借金に追われています。

もし、支払いができなくなったら

もし、支払いができない状態に陥ってしまったら、リボ払いや借入ではなく、相談がおすすめです。
家賃なら不動産会社、光熱費なら電気会社・ガス会社など、そういう会社は融通が利くので、1か月くらいなら待ってくれます。

ちなみに、限界まで滞納したことがあるのですが、

  • 家賃は3か月くらいまで待ってくれる(1か月滞納で退去命令を出す、と契約書にありましたが、都度連絡していたので問題なかったようです)
  • 電気とガスは3か月が限度(3か月目の分が支払えないと、止まります)
  • 水道代は半年が目途(都度連絡することで止められるのを避けることができる)

家賃・光熱費には利息はかからないので、リボ払いや借入をするよりも絶対にいいです!

支払いは先延ばしにしない

私がよくやらかしていたことなのですが、「今月は厳しいから来月に支払おう」と、いろいろな支払いを後回しにして、結局来月もパンクしてしまうというものです。まずは、必ず支払わなければいけないものの優先順位をつけて、しっかり支払っていくことが大切だと思います。

私がつけていた優先順位は、

  1. 利息がついているもの(クレジットカード、キャッシング)
  2.  家賃
  3. 電気やガスなどの支払い
  4.  携帯やwifiなどのインターネット関係

このような感じです。とにかく、利息がついているものを優先的に払っていました。

ですが、いっそクレジットカードやキャッシングを後回しにして、使用停止になれば深い傷にならなくてすんだのか…?とも思います。
その時の収入や、出費によって決めましょう。

食費は削らない

借金まみれになっていると、どうしても自分のことの出費を抑えてしまいがちです。
食費や洋服代、美容室代などを削ってしまいがちですが、食事だけは普通のものを食べたほうがいいです。

私は自己破産手続きに入ったころには仕事を辞めてアルバイトだったので、借金がなくてもそもそもの生活が苦しかったです。
なので、食費を削って毎日ご飯に塩をかけて食べていました。
だんだんご飯の味がしなくなっていっても、病院に行くお金もない…。
何で生きているんだろうとすごく病んでしまったので、食べ物だけでもせめて、普通のものを食べましょう。

一人なら食費は1~2万は使っていいと思います。
自炊をして節約するのはいいですが、きちんとおかずも食べて、お肉も食べて、時にはコンビニでアイスを買えるような、そんな生活のほうが精神が安定します。

借金生活はストレスが多く、精神への負担が大きいと思います。お金がないって心に来るんですよね。
だからこそ、食事くらいは良いものを食べて、できるだけストレスをかけずに支払っていくほうが長続きすると思います。

ちなみに、私の食費は最後のほうは2000円程度でした。
70円のカレーをかけて食べるのがご褒美でした。

困ったら助けを求める

私が本当につらい時に、友人が10万円かしてくれたのです。
その友人は「自分も借金で困っていた時があったから」と助けてくれました。
その時に家族を頼ったり、友人を頼ったりしていたら、今のような借金地獄にはなっていなかったのではないかと考えさせられました。

借金を返すうえで、正解というのはたぶんないと思うのですが、もしこれから借金ができたとしたら、その時は誰かを頼ってみようと思います。
そして、その友人の様に身近に借金で困っている人がいたら助けてあげられるようにしていきたいです。

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