【実録】モラハラ夫の経済的DVが原因のクレジットカード地獄

【体験者のプロフィール】

  • 性別 : 女性
  • 職業 : 主婦(フリーランス)
  • 年齢 : 20代
  • 借金 : 209万円
  • 対応方法 : 自己破産

夫の給与少なく、生活困難になり借金

赤ちゃんを授かり2018年に結婚しましたが、その時の私と夫の経済状況は、とても貧乏でした。私は派遣で貯金なし、夫は新入社員で給料少なく貯金30万円程度でお金ない中妊娠して、それでも産みたかったので出産。

結婚してもお金がなかったですし、そもそも夫のお金遣いの荒さにどんどん給料も減っていき、自分の欲しいものは買えない状態で「私はこの先子育てするからオシャレなんてすることないな」と思っていたのでその時は全く無駄なお金がどんどん出ていくことに違和感湧かず、借金もせず過ごしていました。

夫のモラハラが借金の原因だった

赤ちゃんが産まれて間もなく、夫の浮気で別居することになりました。子どもを養育するのは私なので、夫のご両親の意向で夫の給料は私が管理していました。そこまでは借金する必要がまだなかったです。

金遣いの荒い夫

別居していくと夫がどんどんモラハラ化していき、お小遣いをアップしろと怒ったり、夫の欲しいものを私が買わないと見下される始末。ゲームが大好きな夫はswitchやゲームソフトを私に「買って」とせがむので買うしかなく、お小遣いはあげてもすぐなくなる状態でした。当然私と子どもの生活は苦しくなる一方でした。

ストレス発散の美容院

産後、私はもうオシャレする気がありませんでしたが、さすがに美容院に行きたくなり、行ったのが借金の始まりです。

夫がいつどの位の額のお金を無心にくるかわからないため、少ない貯金に私が手を付けるわけにはいきませんでした。当時の私は夫に逆らうことはできず、しかたなくカードを使うことにしました。

精神的に参っていたというと言い訳になりますが、当時の私は思考回路も判断能力もかなり鈍っている状態だったのではないかと今になって思います。

カードでリボ払い

ヤケになっていたというほうが正しいかもしれません。都内の美容院に行き、久しぶりの美容院だったため、カット・カラー・トリートメントでかなりの出費。貯金がなく、現金で支払う事はできなかったため、リボ払いすることにしました。

これがリボ払いの味を知ってしまうきっかけになりました。「あぁ、もう楽になりたいから自分にお金を遣おう」このような考えに陥った私は、その後借金まみれの沼にハマることになるのです。

たった数万円から何百万円の借金へ

美容院に行ったことが、たったそれだけのキッカケが私の人生をドン底に陥れました。
ただの私の甘えだったのですが、「夫だけお金を遣えてズルい」という感情が数百万円の借金を背負うことになったのです。

もちろん、子どもに対してもお金を遣いましたが、子どもが原因だなんてそんなことは絶対思いません。親がしっかりしていればこんなことにはならないからです。

借金地獄の日々で、毎月の支払いは十万円代になったこともあってリボ払いするしかありませんでした。リボ払いなら一回の支払いを一万円とかに出来ますし、それなら支払える額なので、リボ払いに甘えて支払いをしていきました。

借金をしたことで苦しかったこと

とにかく借金の合計数字を見るのがとても辛かったです。自分が悪いことは重々承知していましたが、まさかこんな大きな借金を背負うことになるなんて思いもしていませんでした。今しっかり自分と向き合うと、ただシンプルに「甘え」だったのだと思います。

夫にちゃんと言いたいことを言えばよかったと後悔しています。モラハラ化したのも私が本音を話さなかったことで相手が調子に乗ったのですから、結局は自分の責任でもあると思っています。

自己破産決意

数百万円の借金をしてリボ払いもできなくなり、どうしたら良いのか考えた結果、自己破産を決意しました。夫にバレたら変に思われますし、私は実家に住んでいるので、絶対に内緒にして自己破産したいと思いました。しかしさすがに誰かしらに伝えなければいけないと思い、母親にはちゃんと自己破産することを伝えしました。

私を担当してくださった弁護士の方はとても親身になってくださる方でした。私はかなり高い買い物をしたことがあったため、管財人がつくかもしれないと言われました。しかし、その分の支払いは既に終えていたため、管財人がつくことはなかったです。

必要な書類は思ったよりも多く、実家に住んでいたために皆の課税証明書や非課税証明書が必要でした。二ヶ月分の家計簿や、カードの履歴や銀行の履歴などを全部弁護士の方は調べてくださり、私自身は反省文のようなものを書いたりしました。

自己破産したときの精神面

ここに至る過程は正直過酷でした。

弁護士事務所に通うということは、世間では何かあったに違いないと誰もが思うはずですから、事務所に向かってドアを開けるのも嫌でした。カードの履歴や銀行の履歴の調査は嘘をついたらバレるので、嘘はつかずに正直に説明しました。

辛いので何度もドタキャンしましたし、本当はそんなこといけないと思うのですが、行きたくなくて現実逃避しました。

自己破産完了する時まで、頭がおかしくなるかと思うくらい、大丈夫だと言い聞かせて日々を送っていました。

自己破産を終えて

不安に苛まれて辛い日々でしたが、なんとか無事自己破産が終わって借金がなくなりました。自己破産したことで、私は借金があった時よりもお金の管理に厳しくなりました。
もう二度と借金をしたくなくて、絶対にしないと決意して生活しています。

自己破産する前と自己破産した後では、数百万円の借金がないため、毎月の支払いの心配も消えて心がスッキリした状態です。

自己破産後も夫とは別居していますが、今までのように夫の好きなようにお金を遣わせることはやめることにしました。子どもの将来のためにお金を貯めようと本人にはっきり伝え、お小遣いの減額も併せて伝えました。夫が毎月小遣い以上の出費をすることで、足りない分を無心に来ることも、今後は止めて欲しいと話しました。

今ではしっかり貯金も出来て、尚且つ夫にも金銭面で厳しく対応出来るようになっています。モラハラも本人の寂しさで多少の嫌がらせはありますが以前よりほとんど無くなり、自己破産のおかげで自分自身が成長出来たので、私は自己破産をして良かったと思っています。

借金をしている方へ

今、借金を抱えて苦しい方が沢山いらっしゃると思いますが、どうか自分を追い込まず固定概念に縛られず生活してほしいと思います。

先述したとおり、私は自己破産を決意して本当に良かったと心から思っています。自己破産をしたという事実を周りに言わなければ、人に知られることもなく、何の問題もありません。

自己破産を推奨しているわけではありませんが、自殺が多い中、自殺するくらいなら自己破産の道もありますということをお知らせしたいです。

自己破産への熱い想いを語ったら長くなってしまいますが、周囲に言わなければ何の苦労もないですから安心してください。
借金するということは自分の心も良い状態ではないかもしれません。
今、しっかりお金管理出来るようになり夫にも言いたいこと言えるようになった立場の身でお伝えできますが、

本当に必要なものなのか不必要なものなのかの見極めの判断能力はあって損はないです。
借金で悩んでいる方、再生はいつでも可能です!

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