【実録】カードが使えなくなった日。払い続けるリボ払いの減らない利息

【体験者のプロフィール】

  • 性別 : 男性
  • 職業 : 会社員
  • 年齢 : 20代
  • 借金 : 200万円
  • 対応方法 : 返済(月8万円)

この長い苦悩のきっかけはほんの些細なことでした。
大学時代、友人から急に旅行に誘われたのですが、当時、お金に余裕がありませんでした。
しかし、お金がないなんて理由で断るなんてできないという小さな見栄から「行こう」と承諾してしまったのです。

クレジットカードのキャッシング枠

行くことにはなってしまったものの、肝心なのは、お金をどうやって工面すべきかということです。
急いで日払いのバイトでもするか、地方に住む親に懇願して借りるなど方法はいくつかありました。
そこで気付いたのが、持っていたクレジットカードのキャッシング機能でした。

簡単に手に入った10万円

カード会社のWeb明細をなんとなく開いた時に、目についたキャッシング枠。
当時、キャッシングとは何かを理解していませんでしたが、急いでネットで調べてこの方法にたどり着きました。
早速、コンビニのATMでクレジットカードを投入してみると、10万円がいとも簡単に手に入ったのです。

返済方法として表示された「リボルビング払い」をなんとなく選択。
こうして、私の借金生活が始まったのでした。

はまった「リボ払い」の沼

キャッシングで10万円を借りてしまったので、翌月には同額を返済するために頑張ってお金を貯めていたのですが、返済日になってびっくり。
10万円の借入に対して、返済は4,000円でよかったのです。大きな金額を借入ても、返済は少額。それがリボルビング払いでした。

借りたお金を自分の財布のお金と勘違い

このようにリボルビング払いの特性に気付いてからは、歯止めが効かなくなりました。
生活費もネット通販もあらゆる支払いがカード。ひどい時はカードを利用するために、欲しいものを見つけて大きな買い物をすることもよくありました。
まるでリボ払いの借入可能額が自分の貯金残高のような幻想を抱いていたのです。

お金持ちになった気分に

こうした考えに伴う生活の変化は、周りにも気づかれるほどで、友人からも「大きな買い物をどんどんしているし、お金持ちだよね」ということを頻繁に言われるようになりました。
その言葉にすら、借金をして見栄を張っている自覚を得ることができず、本当にお金持ちのような心持ちでした。

利用可能額「0円」の現実

こうして、カードでの支払いとリボルビングでの返済を繰り返していたある時。
毎月の利用をしているサービスから「カードを利用することができず支払いができませんでした」というメールが届きました。
Web明細を見ると、利用可能額「0円」という表記。底をついたのです。

そこで滞っていた支払いをするために、使う分だけ追加で増額返済をしたところ、利用可能額はなぜか「0円」のまま。
代金の支払いに充てたかったなけなしのお金は、利息の支払いに全てとられてしまっていたのです。
ここで始めてリボルビング払いの恐ろしさを知ることになりました。

リボ払い変更額「0円」の危機

リボルビング払いの恐ろしさに気付いたものの、時すでに遅く、溜まりに溜まった借金は200万円。
毎月返済できる金額は、リボルビング払いの返済として請求される7万円で精一杯の状態です。
カードの請求金額の締め日の直前に、「リボ払いに変更する」を選択することが習慣になりました。

リボ払いができなくなった日

つい先日、いつもと同じように「リボ払いに変更する」を選択したところ、思いもよらぬメッセージが表示されました。
「リボ払いの利用限度額に達したため、変更ができません」とのこと。これを見た時に、青ざめるとともに過去の行いをこれ以上なく悔いました。
その月の返済額が、突然+10万円に膨れ上がってしまったのです。

身の丈に合わないお金の使い方をした生活が積み重なって、とうとう逃げることのできない最悪の事態を招きました。

8万円のほとんどが利息

4,000円から始まったリボ払いの返済も、今では複数のクレジットカードを跨いで毎月の返済は80,000円にまで膨れ上がりました。そして、その内のほとんどは利息です。

新入社員の少ない給料の4割が返済へと消えていくのです。残りで生活費を支払うと残るのは、ほぼ0円。買い物をする時は、カード払いで工面しているので、借金は増えてく一方です。
今は給料でなんとか支払いつつ節約して生活していますが、これからが不安で仕方ありません。

リボルビング払いは人生を壊す幻想だった。やめておくべき!

ほんの些細な見栄で始まってしまったリボルビング払いですが、数年が経過した今でも残債が減ることはなくむしろ増える一方です。
今後このまま給料で完済を目指すか、債務整理をするか考え中です。

いままさに借金をしようとしている方に言うならば、「リボルビング払いをしてはいけない」と言うことです。

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