内職詐欺で借金30万。35歳主婦が生活の足しにするはずが借金返済するはめに

【体験者のプロフィール】

  • 性別:女性
  • 職業:無職(専業主婦)
  • 年齢:35歳
  • 借金:30万円

家計の足しにと内職を始める事に

私が内職をしようと思ったきっかけは、正直言って旦那の収入だけでは今後の生活が厳しくなると思ったからです。
アルバイトも考えたのですが、子供はまだ4歳、おまけに双子。
家事も大変なので外に出て働くという事が当時は困難でした。

そんな時に私が求人サイトで見つけたのは、家にいながら仕事ができる内職だったんです。
内容はある企業のブログの記事を書くというもの。初心者や専業主婦歓迎の求人で、作成する記事のテーマも自由、報酬も1000文字の記事を一つ提出するだけで1,000円です。この仕事なら家事子育てと両立できるし、家計の足しにできるだけのお金も稼ぐ事ができる。
そう思い、私はこの内職の求人に応募しました。

最初のお仕事はしっかりと報酬が貰えた

求人に応募後、直ぐに業者から電話で連絡がありました。

すごく丁寧な口調の男性で、笑いながら「専業主婦でも月に50万円ほど稼ぐ人もいるんですよ」なんて言っていたのを覚えています。

その後、仕事の方法や記事の納品方法に関するマニュアルと契約書をメールで送られました。この契約書を印刷して身分証明書のコピーと一緒にFAXで送ってくださいとの事でしたので、私は指示に従いました。
それから間もなく、再び業者から電話があり「契約書が確認できたので、まずは3記事好きなタイミングで作成して納品して下さい」と伝えられました。
面接もなし、電話とファックスだけで内職にありつけるなんてラッキーなんて気持ちで、私は直ぐに指定された3記事を作成しました。
テーマは自由だったのでブログなんて書いたことのない私でも3時間ほどで納品できました。
それから2~3日後、メールで「入金が完了しました」と連絡が入り、確かに3,000円の報酬か口座に振り込まれていたのです。
この時点で私はこの業者をしっかりと信じ込んでいました。

業者の口車に乗せられ借金をする事に

報酬が入金されてから2日ほど経った頃、私のもとに業者から電話連絡がありました。
その内容は私の作成した記事のおかげで、業者の所有するブログのアクセス数が伸び商品の売上も伸びたというもの。それに続き、私専用のサイトを作成して商品を紹介して欲しいと言われました。

正直、何言っているか分からなかったのですが、私専用のサイトで商品を紹介して売上があれば、記事の報酬にプラス、売り上げの半分も支払ってもらえるとの事で、私の場合だと月に50万円は稼げると言われました。
ただ、サイト作成の初期費用として30万円が必要とも言われたんです。専業主婦の私に30万円も払えるだけの手持ちはないと伝えたのですが、業者曰く、このお金は保証金みたいなもので、仕事を辞める時に必ずお返しするとの事でした。

もし稼げなかったら仕事を辞めて返金してもらえばいいかと、業者の言葉にすっかり安心してしまった私は、言われるがまま契約書を記入しFAXで送信。私が社会人時代に作ったカードローンから30万円を引き出し、指定の講座にふりこんでしまったのです。

業者と連絡が取れなくなり詐欺だと気づく

30万円を入金後、業者からサイトの作成が完了した旨と、引き続き30件の記事作成をお願いしますとの連絡がありました。30記事書けば3万円、商品の売上があれば更に報酬が増えるとウキウキしながら私は記事の作成に夢中になりました。

それから2週間後くらいでしたかね、私は30記事を作成させ業者に納品したんです。
しかし業者から前回みたいに迅速な連絡はありませんでした。結局、1週間ほど待っても連絡がなく、私の方から業者の電話番号に連絡してみたところ繋がりませんでした。おかけになった電話番号は現在使われていません、と。

詐欺でした。
インターネットで同様の手口を調べてみたところ、内職詐欺と呼ばれる行為だそうです。

借金は返済できず、泣く泣く旦那に誤る事に

その後、私は弁護士に相談して調べてみてもらったところ、業者の会社名は存在しない架空のもの。
今後の事について色々とアドバイスを貰いましたが、自分名義のカードで借金をした以上、例え詐欺だったとしても返済義務を消すのは非常に困難との事でした。

収入のない専業主婦の私に、30万円の借金を返済する事はできません。
成す術なく、私は正直に旦那に全てを打ち明けました。旦那は呆れた顔で「こんなの明らかに詐欺だろ、少しは常識身につけてよ」と私に言い放ち、30万円は旦那が代理で返済してくれました。

現在は収入面を旦那に任せ、私は主婦業に専念しています。
今回の詐欺業者が求人を掲載していたサイトは大手のもので信頼性も抜群だっただけあり、今は転職サイトの全てが怖くてあまり見たくありません。

よく読まれている記事