うつ病で退職。消費者金融の50万の借金を債務整理した24歳

消費者金融や銀行のカードローンなどで
作った借金は、
例え利用者本人が病気で借金を
払える状況ではなくなったケースにおいても、
特に救済処置が講じられる事もなく
問答無用で返済の催促をしてきます。

これは私がうつ病によって会社を退職した後、
ローンの返済に追い詰められて
生活がかなり困窮した話です。

体験者のプロフィール

  • 性別:男性
  • 職業:無職
  • 年齢:24歳
  • 借金:50万円(消費者金融:2社)
  • 対応方法:債務整理で借金減額の後、完済

カードローンを利用した
きっかけについて

元々地方で生活していたものの、就職を機に上京する事にしました。

当時は全く貯金が無かったので、どうしても東京で働きたいという強い気持ちから消費者金融でカードローンを契約しました。

引越し費用や家具・家電を揃えるための資金にしました。
カードローンでお金を借りるとすぐにお金が手に入り、すごく便利だと思いました。

自分が望んだ上京で親に迷惑を掛けたくはないというプライドから、両親から上京資金の支援をする話は断り、カードローンを利用するという選択をしました。
今まで親に甘えてきたのだから“早く自立しなければ”という思いと、親に頼らず一人でやりたいという気持ちがあったのです。

借金の総額は50万円

2社の消費者金融でカードローンを作り借金の総額は50万円。
ただ、今後は正社員としてしっかりと働けるという前提があり、借金の返済に関してはそこまで不安ではない。
期待に胸が膨らむばかりで明るい未来のことしか考えていませんでした。一年でお金を貯めて、さらに良い生活を目指そう!

そう最初は思っていました…。

上京後、
僅か4ヶ月でうつ病を発症

上京後、東京の広告代理店の営業として働いてみるも、その業務内容はあまりにもハードワークでした。

会社はブラック企業だった

広告の入稿期限に追い詰められ、入社1か月目にして月の残業は80時間。
常に忙しい現場の上司たちはいつも怒鳴り声を上げ、クライアントからの理不尽な要望や文句にストレスを感じる毎日でした僅かなミスで上司やクライアントから叱られ、胃がギリギリと痛み続けるようになりました。
家に帰っても寝るだけ。日に日にご飯は喉を通らなくなり、体重も減りつつありました。
今考えれば完全にブラック企業だったと思います。

自律神経が乱れ始めた

そのうち残業の末に帰宅しても、胸がドキドキしてなかなか寝付けない日が続くようになりました。心臓の鼓動が脈打つのが感じられ、ただでさえ少ない睡眠時間なのだから早く寝なければと思っても寝付けない。そして次の日の朝目の下にクマを作って出勤するようになりました。
後に仕事を辞めて借金の整理が終わってこの時の事を振り返った時に、ネットで調べた結果、ストレスによる自律神経の乱れが原因だったのだなとわかりました。ストレスを受けると交感神経が副交感神経よりも優位になり、興奮状態になって血管がドキドキと脈打つようになるのだそうです。

自殺を考えるようになった

通勤時は何度も逃げる事を考え、挙句の果てには線路に飛び込んでしまおうかとも本気で思った事もありました。ふとした時に自殺の二文字が脳裏をよぎるのです。

上京するまではまさか自分がこんな事を考えるなど、思った事もありませんでした。完全に病んでいたと思います。ただし病んでいても、実際に逃げるということはしませんでした。というかできなかったのです。ただ無気力な状態で会社に通っていました。

うつ病の診断

穏やかな生活ができていた地元での生活も恋しくなり、恥ずかしながら両親に逢いたいと泣いてしまう事もありました。一人で部屋にいる時などに、実家の両親のことや、子どもの頃の事などを考えていました。

上京から4ヶ月程たった頃は睡眠の質も下がり、朝起きると異常なほどの倦怠感、通勤時も呼吸が乱れ始め、その事に異常を感じ精神科に駆け込んだ所、医師の診断は「うつ病」でした。

https://free-saimu.com/post-3854/

https://free-saimu.com/post-700/

うつ病で会社を辞め、
借金だけが残る

うつ病と診断した医師からは休職を進められるも、そもそもうつ病になった原因である会社を休職したとして、副職すればまた同じことだろうと思いました。
そのため退職して実家に帰ろうと思いました。

ただ、地元に戻る為に引っ越し費用は貯金で賄う事が出来ませんでした。なんでだろう。あんなに毎日遅くまでこんなにボロボロになるまで働いたのに。上京するまでは期待に胸いっぱいだったのに。蓋を開けてみればこの通り。引越し費用すら賄えないほどの貧困情板。無気力も相まって、茫然とするしかありませんでした。

お金がないにしても、実家に帰るための引越し費用だけでも工面しなければならず、やむを得ずカードローンから10万円をかりて引越しをしました。

https://free-saimu.com/post-3448/

返済した借金は
新たな借金で元通りに

上京した時に借りたお金は、ある程度頑張って返済していました。
しかし、帰郷の際の引越しの為に新に借りた借金に相殺されたため、50万円の借金がそっくり残ってしまうことになりました。

しかし当時は「とにかく地元に帰りたい」という思いしかありませんでした。これは今考えると正しい選択だったと思います。ブラック企業での過酷な毎日で体はボロボロになり、借金の返済で精神がやられました。うつ病になって動けなくなった自分には、今帰郷しなければ死んでしまっていたのではないかと思います。
死んでいなかったとしても、心が砕けて廃人になっていたと思います。
そして選んだ選択肢は「借金を抱えたまま無職になる」ことでした。

失業保険を受けられなかった

借金を抱えたまま無職になることは覚悟していました。しかし1つ誤算というか、失念していたことがありました。
雇用保険の加入期間が短すぎたため、失業保険を受けることができなかったのです。

これで実家への移住後は完全に収入が途絶える事態になってしまいました。
実家住まいのため、家賃や光熱費は両親に甘えればなんとかなりますが、肝心な借金の返済は全くできない状態になってしまいました。

返済ができない

うつ病で新たに仕事をできる状態ではなく、カードローンを利用してこれ以上借金を増やす事もリスクが高すぎてできないという切羽詰まった状況になりました。

うつ病の療養をしなければいけないけれど、借金も返さなければいけない。病院の先生からは「~しなければいけない」という考えはしないほうがいいと言われましたが、借金のことが常に頭にあり「返済しなくては」と心のどこかでいつも考えていました。

途方に暮れていた時に知った
「借金減額」の方法

借金返済の当てがなく途方に暮れていた時、そもそも借金は、全額返済しなくても大丈夫だという内容を知りました。
その時紹介されていたのは、司法書士に相談することで、借金が減額できる「債務整理」という方法でした。
そのとき僕は、借りた借金は全額必ず返さなければいけないと考えていたため、これは目からウロコが落ちるようでした。借金を全額返す必要がない?!そんなことがあるのか?本当に??僕の頭の中は「?」マークでいっぱいでした。そもそも債務整理とはなんだろう?と思いつつ、司法書士に相談することにしました。

司法書士への相談は「無料」とのことだったので、早速相談してみる事にしました。

司法書士に相談し
借金を減額できた

緊張しながら司法書士事務所を訪れた僕を、司法書士の方は笑顔で迎えてくれました。
打ち合わせをしながら、これまでのことや借金のことをすべて正直に話しました。話をしてみてかなり心が軽くなったのを感じました。

債務整理を勧められた

司法書士の方からは、債務整理をした方が良いとのことでした。債務整理をすれば、現在の借金50万円を減額することが出来るとのことで、目からウロコがおちたような気がしたことを今でも覚えています。

借金50万円が12万円に減額

司法書士事務所に相談した結果、借金50万円が12万円まで減額されました。正直これには驚きました。12万円なら、なんとか今の自分でも返済できそうだとホッとしました。さらに、毎月の返済も一時的にストップしました。

うつ病で仕事ができない状態の僕にとって、まさに夢のような出来事でした。
それから、うつ病の症状も働けるようになるまで徐々に改善し、地元でアルバイトをしながら残りの借金を少しづつ返済していきました。
半年後に完済する事ができ、現在は借金も無く、心身ともに健康な生活を送れています。
あのとき債務整理の事を耳にしていなければ、今頃どうなっていただろうと思います。

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