新型コロナウイルスの影響によるマスク不足が深刻化している現在、政府は2020年2月28日に厚生労働省と経済産業省のWEBサイト上にて専門ページを開設し、情報公開を開始しました。
厚生労働省は新型コロナウイルスの政府発表や国内外の状況についてを、経済産業省は国内のマスクの供給状況についての情報を公開しています。
経済産業省の「マスクや消毒液の状況 ~不足を解消するために官民連携して対応中です~」と題したページでは、国内の生産状況についてや、海外の生産の状況や輸入、感染対策方法などの最新のマスクに関する情報を公開しています。
3/14以降のヤフオク・メルカリなどへの出品自粛要請
2月28日に投稿された「マスク、消毒液の適切な供給について」では、昨今見られるオークションやフリマサイトでのマスクの高額転売を防ぎ、市場への供給を潤沢なものとするため“一定期間後オークションへの出品自体の自粛を求めます。”としています。
具体的には“ネットオークション事業者に協力を求め、令和2年3月14日(土)以降当分の間、マスク及び消毒液の出品の自粛を要請します”としており、ヤフーオークションやメルカリ、amazonなどでの出品が事実上できなくなりそうです。
経済産業省HP「マスクや消毒液の状況 ~不足を解消するために官民連携して対応中です~」
メルカリやamazonでは高額転売は出品停止処分に
メルカリやamazonでは、すでに高額なマスクの転売は順次出品停止の措置がとられており、悪質な場合はアカウントの停止といった処分も行われています。
ただしインターネットオークションであるヤフーオークションに関しては、出品時の価格が低額であっても、オークションによって値段が吊り上げられていくことから、こういった措置をとることは難しかったと言えます。
今回の経済産業省からの、ネットオークション事業者に対しての自粛要請により、事業者が出品者の出品を止めさせる・出品後の出品取り下げ措置などが取られる可能性があります。
なぜ14日以降なのか
それではなぜ3月14日以降の自粛なのでしょうか。
これは既に買い占められた分を消費させ、その間に生産・供給を目指すことが目的のようです。
いつマスクは手に入るのか
経済産業省のHPによると、現在国内のマスク製造メーカーは24時間体制で通常の3倍の生産を続けており、毎週1億枚を供給しています。
尚且つマスク増産に向けた設備導入のための補助金(マスク製造設備導入支援補助金)を活用。3月第2週目までにマスクの生産設備の導入等を行う事業者3件を採択しました。
これにより、3月第2週には、生産・供給を開始することを目指すとしています。
このため3月半ば、もしくは3月末位から徐々にドラッグストアなどの店頭が潤うのではないかと思われます。