カードで使った覚えのない金額があった場合、それは知らない人に不正に使われているかもしれません。
間違いなく自分が使っていないのであれば、何十万・何百万もの請求が来たとしても慌てないで対処することが大切です。
今回は、カードが何故不正に使われてしまうのか、もし自分自身がその被害に遭ってしまったらどう対処をしたらよいのかをご紹介します。
不正利用されてしまう原因
クレジットカードがあれば現金がなくても買い物が出来ますし、ネット通販を利用すれば誰でも気軽に決済することができます。
大変便利である反面、第三者による不正利用のリスクがあるということを知っておかなくてはいけません。
インターネットが普及している現代では、気づかないうちにカード番号や有効期限・セキュリティコードなどの情報が漏れてしまう可能性があります。インターネット上で買い物をするときは、必ずカードを使用する前にサイトが本物かどうかを確認するようにすることが大切です。
大手の会社であれば、第三者による通信の読み取りを防ぐSSL対応のサイトとなっています。SSL非対応であれば偽サイトであることを疑いましょう。
落ち着いて対処することが大切
もしも、自分自身が不正利用されてしまいましたらまずは冷静になりましょう。クレジットカードには、盗難保険が付帯されていますので、自分が使ったものではないことが証明できれば保険が適用されます。
まず、カードの使用日を確かめましょう。利用したお店によっては、決済日と請求日が異なる場合もあります。数か月前まで記憶を遡ってよく考えてみることが大切です。また、家族カードを作っている場合は家族が何かを購入している可能性も考えられます。自分自身が知らなかったというだけで、実は家族が使用していたというのはよくある話ですので、今一度確認してみましょう。
そして最後に会社の表記名を確認してください。お店によっては店舗名とクレジットカードの名義が異なる場合もあります。何かしら思い当たるお店がある場合には、一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
不正でも補償されないことも
一般的に、規約違反や管理方法に大きな過失がなければ、不正に利用された分は原則全額補償されます。その多くは請求を止めてもらうことが出来ますので、金銭的な被害はないと言えるでしょう。しかし、届け出から60日を遡った日を起点としますので、手続きが遅れてしまった場合は請求される恐れがあります。
ただし、気を付けなくてはいけないのがネット通販での不正利用です。もし、まったく知らない人がネット通販を利用しても、本人認証サービスを正しく通過してしまった場合は、たとえ自分ではなくても本人が使ったものだとみなされてしまいます。
複数のクレジットカードのパスワードを使いまわしていると、とても起こりやすいと言われていますので今一度気を付ける必要があるでしょう。
不正利用されたら直ぐに手続きをしよう
不正に使われてしまった場合、利用しているカード会社に必ず連絡をしてください。クレジットカードを使えないように手続きをして、これ以上被害を大きくしないようにする必要があります。手続きが終わりましたら、カード会社が本当に不正だったのかを調べてくれます。もし、自分が使ったものではないことが証明されれば、盗難保険の申請となりますので被害に遭った金額を支払う必要はありません。
そして、利用停止にしたカードは使えなくなり新しいカードが発行されます。クレジットカードを使えなくしている間は、カードを利用することは出来ませんので注意が必要です。
不正に使われないためには
カードを第三者に使われないためにも、サインを必ずカードの裏面にしてください。そして、暗証番号は他人に推測されにくいものにして下さい。クレジットカードの盗難保険は60日が期間となっていますので、利用明細は常に細かくチェックすることが大切です。
また、磁気タイプのクレジットカードはスキミングされる恐れがあるため、ICカードに切り替えるのも良いでしょう。複数枚クレジットカードを持っている人は、使うカードと使わないカードを見極めましょう。不要なカードは解約するというのもおすすめです。
不正利用されたら直ぐに手続きをしよう
カードの不正利用は、一般的には盗難保険を使うことができますが期間が60日と短いので注意が必要です。利用明細は毎月細かくチェックをして、不正利用が発覚した場合はカード会社にすぐ連絡をしましょう。
また、日頃から不正利用の被害に遭わないためにも、セキュリティ強化や暗証番号などは気を付けなくてはいけません。ネットを通じて第三者から大切な情報を抜き取られないためにも、徹底した対策を立てるように心がけましょう。