【体験者のプロフィール】
- 性別:女性
- 職業:アパレル業
- 年齢:29歳
- 借金:100万円
婚活で100万円の借金をした
就職したときにクレジットカードを作り、それから支払いはクレジットカードで行うことが多かったのですが、毎月きちんと返済していたので借金と呼べるようなものはありませんでした。時々、リボ払いで3回支払いにするような高額な買い物をすることがありましたが、それでも基本的にはきちんと支払いを行っていました。
わたしが借金をするようになったのは、26歳の頃でした。アパレル業に務めているので、どうしても女性店員が多く、男性との出会いがありません。
高校を卒業してから、数ヶ月間だけ彼氏がいたことはありますが、長続きするような男性と付き合う機会も少なかったのです。
そんな焦りもあり、わたしは26歳から婚活に積極的に参加しました。
婚活の会場で26歳はとても若いようで、男性から声を掛けられることが増え、少し舞い上がってしまい婚活にのめりこんでいきました。
婚活パーティなどに参加する費用は少額であるものの、婚活パーティに参加するための洋服やバッグ、時計などを購入するのにクレジットカードを使っていました。また、デートに誘われると、デートに着ていく服を購入しなければならず、とにかくお金が必要でした。
手取りは20万円程度で、都内に住んでいたので家賃光熱費などでかなりの金額が使われてしまって、手元に残るお金では婚活パーティで着ていく洋服を買うことも出来なかったのです。
クレジットカードの利用制限がかかり現実を知る
ある日、いつものようにクレジットカードで返済しようとすると、クレジットカードが使えませんでした。
確認するとすでに利用出来る金額に達していて、買い物が出来ないという状況になりました。そこでようやく、ネットバンキングで現在のクレジットカードの利用状況を確認したのです。
借金100万円。
リボ払いになっているので、月々の返済額は3万円と少なかったですが、100万円の借金があるということが自分の中で衝撃でした。なぜなら、子供の頃から親に「借金だけはするな」と口酸っぱく言われていたからです。そんな風に育っても借金が出来てしまうことに自分自身が一番驚きました。
1年で返済することを決めた
借金は良くないことだと親に口酸っぱく言われていたせいか、借金があることがとても嫌でした。
なので、1年間で返済するぞ、と28歳の夏に決めました。まずは必ず支払わなければいけないもの(家賃や光熱費など)を抜いて、ほとんど返済する計画を立てました。
手取り20万円でしたが、月に8~10万は返済していました。
実際にわたしが行った支出を減らす方法は、
- コンビニでジュースやお菓子などを買うのを止める、そもそもお金を持ち歩かない
- 婚活パーティは月に1回と決めて、新しい服は買わない
- 友人との飲み会を断るようにして、エンゲル係数をとにかく下げる
- 仕事の休憩中は食事を取らず、家では自炊をして節約する
この4つです。
わたしが務めていたアパレルショップは、出勤から退勤までの拘束時間が長いので、どうしても別の仕事を行うということが出来ませんでした。なので、収入が増やせないなら、支出を減らそう、という考えで、ストイックに支出を減らしていきました。
1週間分の食料は2000円以内で購入することで、月々の食事にかかる費用も減らすことが出来たのです。また、婚活パーティへ行く回数も減らし、行く時にはすでに持っているドレスや時計、バッグなどを使うように心がけました。
元々バスケ部の部長をやっていたこともあり、辛い練習を耐えるのには慣れていたので、このストイックな生活にも徐々に慣れていました。
約1年で借金を完済した
月8~10万円ずつ返済し、クレジットカードも使用していなかったので、29歳の冬には借金を完済することが出来ました。
金利もあったので、約1年、厳密には15カ月で返済することが出来ました。クレジットカードのリボ払いは月3万円なのですが、最後の請求は4000円程度だったので、本当に返し終わったんだと自分でも嬉しかったです。
クレジットカードを持っているといざというときに使いたくなってしまうので、解約してカードを破棄しました。
借金を返し終わって、また婚活に行くようになったのですが、節約生活をしていたからか無駄遣いをすることが減り、自分の収入の範囲で買い物をするように出来るようになったので、結果的には良かったと思っています。クレジットカードは手軽だから、わたしは持っていてはいけないなと思い解約したのもよかったと思います。
少し不便なこともありますが、今はすがすがしい気分です。