新型コロナウイルス感染症が落ち着きをみせつつある今、特殊詐欺事件が増えているようです。
高齢者を狙う特殊詐欺
特殊詐欺は高齢の被害者が多く、最近でもその被害報道は後を絶ちません。
6月12日には滋賀県大津市で、銀行員を名乗る男女が83歳女性宅を訪問し、新型コロナウイルスの10万円給付金の受け取り手続きをすると説明してカードを受け取り、暗証番号などを聞き出したのちにATMで50万円をひきだすという事件がありました。
15日には岐阜県で、孫のいない84歳女性宅に孫を名乗る男から振り込め詐欺の電話があり、回避したと思ったのちに警察を騙る男から「それは振り込め詐欺だ。逮捕するために騙されたフリをして現金を送ってほしい」と言われ、現金150万円を騙し取られるということもありました。
銀行が給付金を代わりに受け取りに行くなどということは決してありませんし、警察が振り込め詐欺の犯人を捕まえる為に協力者にお金を出させるなどといったこともありません。
コロナ渦後の景気低迷が要因に?
特殊詐欺は以前からも高齢者を狙って多くありましたが、現在は先程も紹介したように、10万円の給付金を狙った詐欺や、その他の詐欺事件も増えています。
新型コロナウイルスの影響による景気低迷や、経済への不安などが高まる中、現在各自治体からの給付金や補助金など、様々な制度がでたことで分かりづらく申請も高齢者にはわかりづらいこともあり、給付金関係の詐欺が増えているのだと思われます。
自身で詐欺と気づき回避する方も多くいますが、身内や普段から近しい人たちが詐欺を食い止めてあげることも大切です。