【体験者のプロフィール】
- 性別：男性
- 職業：会社員
- 年齢：30代
- 借金 : 400万円
- 対応方法：任意整理
僕は30代の会社員の男です、過去にクレジットカードを10枚使い、約400万円の借金を作ってしまいました。
現在は弁護士事務所を通じて任意整理を行うことで、借金を100万円にまで減らし、無理なく返済できるようになりました。
キャッシュバック目当てでクレジットカードを作った
僕が借金をするきっかけになったのは、クレジットカードのキャッシング枠に手を出したことでした。
20代の社会人2〜3年目で会社での給料も安定してきた頃、大学生時代の友達からネットでクレジットカードを作ると、色々な特典やキャッシュバックがあって好きなものが買えたという話を聞きました。
僕もポイントやキャッシュバック欲しさに、軽い気持ちで手当たり次第にクレジットカードを作るようになりました。
幸い勤めている会社が都内の上場企業という事もあり、クレジットカードの審査も通り「クレジットカードってこんなに簡単に作れるんだ」とすっかり浮かれていました。
それから半年程で、キャッシング枠の付いたクレジットカードやポイントカードを10枚ほど作っていたと思います。
最初は特典で付いたポイントやキャッシュバックで買い物をしたり遊びに使って、いらないクレジットカードは解約すればいいやと思っていました。
キャッシング枠を使って高価な買い物をした
一通りのポイントやキャッシュバックを使い切った後も、すっかり贅沢に慣れてしまって金遣いは荒いままでした。
当時の仕事が安定していたため「ボーナスやお金が余ったときに返せばいいや」と考えていたのです。
そんな甘い考えだったため、少しずつ外食や買い物をクレジットカードの決済で済ませることが増えていました。
また、その頃人と会うことが増えていたので、身なりや時計と言ったファッションに見栄を張るようになりました。ブランド物の靴や時計をカードを使って買うようになっていたのです。
クレジットカードには一枚あたり30万円〜50万円ほどのキャッシング枠があり、返済も分割やリボルビング払いができたので、次第にお金を使うことに抵抗がなくなっていきました。
そして当時付き合い始めた彼女とデートに使いたくて車やバイクが欲しくなり、購入の頭金にクレジットカードの借入金を使いました。
当然借金をしていることは彼女には秘密で、両親や会社にも黙っていました。
当時の僕は完全に見栄っ張りな性格で突っ走っていました。今では反省しています。
目をそらしていた現実に気づいた
そんな生活を続けて1年ほど過ぎた頃に、僕は貯金の残高が減り初めてることにようやく気がつきました。
現実に目を向けて自分の部屋を見渡すと、通販で買った商品のダンボールや、未開封のままのクレジットカード会社の領収書を置きっ放しにしているのに気が付きました。おかしな話だと思うでしょうが、本当に「そのとき気が付いた」のです。目の前の現実から、それまで目をそらしていたのだと思いました。
借金が400万円になっていた
一度沢山あるクレジットカードを整理しようと思い、クレジット会社からの通知や車やバイクのローン残高を計算することにしました。
すると大雑把に計算しても350万円、しかもリボルビング払いで発生する利息を含めて計算し直したところ、合計で約400万円も借金があることがわかりました。
そこで僕は初めて「え？これってマズイんじゃない？！」と思い始めたのです。
リボ払いの落とし穴
今思えばその時でも僕は割と危機感が薄かったように思います。
なぜならリボ払いやローンで月に払う額が決まっているという、根拠のない安心感のような物があったからです。
これは、リボ払いの落とし穴ともいえる心理状態だったと思います。
その時は「毎月節約して、キャッシングさえしなければ、支払いが終わった分から返済は終わるよね」と考えていて、ボーナスでまとめて返済すればもっと早く返済が終わるだろうと考えていました。
そのため、とりあえず返済が終わって使わないクレジットカードを数枚解約したり、使わなくなったブランド品を数点手放す程度のことしかしていませんでした。
今思えばその時に見栄を捨てて、早く車やバイクを手放したり、少額の支払いを先にまとめて払うようにしておけば良かったと思います。
クレジットカードの利息が銀行でお金を借りるよりも、高い金利を取られることを知ったのは、それから大分先の頃だったので後悔しています。
