【体験者のプロフィール】
- 性別:男性
- 職業:営業職
- 年齢:35歳
- 借金 : 150万円
不倫してしまったきっかけ
結婚して5年、子供も授かり傍からみれば順風満帆な家族だったかもしれません。実際はそうではなかったんですけどね。
妻は子育てや家事のストレスで私に強く当たる毎日、子供ができてから晩飯はいつもインスタント食品だった。
そんな状況下で日に日に貯まる妻への不満を、私はある女性に愚痴ったり相談したりしていたんです。
私の部下だった女性です。部下と言っても役職が一つ違うだけで歳は同じ、私にとっては気の合う女友達って感覚で妻にストレスを感じ始めてからよく食事などを一緒に行っていました。
彼女はとても楽観的で何事もポジティブに捉えてアドバイスをくれる。一緒にいる時もいつも楽しそうに笑い、私も彼女といるときだけは気持ちが楽でした。
こんな人と一緒になれたら、そんな気持ちも抱き始め、私にとって彼女は友達から恋愛対象へと変わってしまったんです。
これが彼女と不倫にいたるきっかけです。
妻に不倫がバレてしまう
その後、私は自分の気持ちが抑えられず彼女に気持ちを打ち明けました。「離婚しない限り付き合う事はできない」との事でしたが、それから私は頻繁にプライベートで彼女と会うようになり、一線を越えた関係になってしまったのです。
会社終わりはいつも彼女の家に寄っていました。一方、妻は私が自宅に帰る時間が遅い事で不倫を疑ったらしく、秘密裏で私を調べていたそうです。
その結果、知らぬ間にスマホのパスワードを特定され、彼女とのやり取りを見られてしまいまた。更に、妻は子供を祖母に任せ、会社から出てくる私を見張っていたそうです。
その為、彼女の顔や住所も特定されていました。今考えれば凄い行動力だなと感心してしまいます。
そして私が彼女と頻繁に会うようになってから約半年後、妻から確たる不倫の証拠を叩きつけられ、離婚を告げられました。
250万円の慰謝料が確定
私の不倫が原因で至った妻との離婚。当然ながら慰謝料が請求された。
最初は300万円の慰謝料を請求してきたが、私に対する妻の対応にも問題があるとして慰謝料は250万円で和解となりました。
ちなみにこれは私に対する慰謝料ではなく、私と不倫相手に妻が請求した慰謝料の合計額です。
私の不倫相手であった彼女には100万円、これは私が貯金を崩して一括で払いました。彼女は自分で払うと言ってくれましたが、そんな事はさせられませんでした。
私の分の150万円は、一括で支払う事が出来なかったため、6万円の分割払いで妻に示談しました。
慰謝料を払い終わった時には150万円の借金
不倫相手だった彼女は何も言わずに会社を辞めて姿を消し、私には慰謝料と養育費の支払いだけが残りました。
毎月10万円という高額な支払いが負担となり、生活の為に借金。妻と離婚してから2年、慰謝料を支払い終わりましたが、その時の私は借金150万円の多重債務者です。
慰謝料を払い終わって、次は借金に追われる現実。
毎月の支払負担は減りましたが、それでも生活は苦しく、娯楽にお金を費やす事なんてできません。そんな状況から早く脱する為に不要な家具家電は全て売りましたし、食費を切り詰める為に安いインスタント食品でしのいでいました。年に1回ある会社のボーナスも全額借金返済と養育費に充てていたので、なんの喜びもありません。
その後、自力で借金を完済
娯楽を我慢し、節約で生活費を切り詰める毎日。複数社からの借金も一つのカードローンにまとめ毎月の返済負担を減らし、営業成績が上がって歩合給がでれば、その分を全て返済に充てる。そんな工夫で養育費と借金を支払い続け、何とか借金の方は完済する事ができました。
弁護士に債務整理を依頼して借金を減らすという手段も考えていたのですが、元は私が原因でできた妻に支払う慰謝料だったという事を考えれば、そこは反省の意も込めて自力で払いたかったんです。これで元妻から感謝されるって事はないんですけね。単純にプライドの話です。
ちなみに、離婚してから5年ほどが経ちましたが、その間、妻と子供、そして不倫相手だった彼女と一切連絡は取れていません。
妻と離婚してから彼女と会うようにしていれば、そもそも不倫なんてしていなければ、今が幸せだったかもしれないとたまに考えてしまいます。
不倫が原因で私は好きだった女性と妻を失い、慰謝料や借金などの代償を背負う羽目になってしまったのです。そう考えると、今は後悔しかありません。