【体験者のプロフィール】
- 性別 : 男性
- 職業 : 会社員(人事採用担当)
- 年齢 : 30歳
- 借金 : 350万円
- 対応方法 :任意整理
借金生活に陥ったきっかけは退職
私が借金生活は、無職期間中の生活費を払うために消費者金融からお金を借りたことから始まりました。
当時は仕事を2年ほどしていましたが、時間外労働等が辛くなり転職を考えるようになっていました。しかし、仕事をしながら転職活動をすることが難しく、思い切って仕事をやめてから転職活動を始めることにしたのです。
仕事を辞める直前は貯金が150万円ほどあり、転職活動を頑張ればお金がなくなることはないと考えていました。このような考えから仕事を辞め、無職のまま転職活動を開始しました。
うまくいかない転職活動。重なる奨学金返済
ところが、転職活動は思うようにいきませんでした。当時は地方に住んでいたこともあり、地方から都心への転職活動での遠征には往復で2万円ほどかかります。また、私は学生時代に私立大学に通っていたため奨学金を借りており、毎月3万円程の支払いがありました。
このようなことから、数カ月もするとあっという間に貯金は底をつき、銀行から毎月カードローンでお金を借りるようになっていました。奨学金も払えず、常時不能通知が届く事態となります。画像はその時届いた振替不能通知です。
そして多重債務へ
転職活動がうまくいかないことや銀行からの借入で私は無気力に陥り、さらに経済状況は悪化します。
相変わらず収入はほぼゼロであるため、銀行の借入金額は膨らむばかり。そして銀行への返済も立ち行かなくなり、ついに消費者金融から借金をするようになりました。
ここからはずるずると複数の消費者金融から借り入れを行うようになり、絵に描いたような多重債務に陥りました。消費者金融は証明書などの提出要件も緩く無職であっても簡単に借りることができたことから、目先の返済のために安易に借入をしてしまい、どんどん借金は膨らんでいったのです。
この頃には、複数の金融機関からの借金の合計は300万円を超えていました。こうなると転職活動どころではありません。当初は仕事を探すためだった無職期間ですが、もはや転職活動のために都心に行く交通費すら無くなる本末転倒な事態となっていました。
国民年金も滞納が続き、催告状が届くようになりました。
副業しても追いつかない支払い
最終的には350万円程借金が膨らみ、もう自分で解決することは困難になっていました。実際、そのころは返済額だけで月8万円以上が引かれていたため、ネットでの副業約5万円ではとても補えず、毎月20万円程度の赤字が出る状態となっていました。
現実から目を背けていた私ですが、いよいよ現実と向き合わなければいけなくなり、インターネットで借金の返済をどうしたらよいのか調べました。
そうすると、同じような悩みを持っている方が司法書士に相談をし、借金問題を解決しているケースをいくつか目にしました。そこで私も、藁にもすがる思いで地元の司法書士事務所に電話相談をしました。
藁にもすがる思いで専門家に相談
借金状況を事務所に相談すると、数日後に事務所に来るように言われました。事務所の司法書士は丁寧に私の話を聞いてくれたため、はじめて人に借金の相談をすることができ、とても心強く感じました。
司法書士からは私の借金状況には任意整理の手続きを行うことができると説明を受けました。また、司法書士からは利息を一定額カットできること、交渉によっては長期分割払いができることなどのメリットと、信用情報機関にブラックリストとして情報が登録されるなどのデメリットもあわせて丁寧に説明をしてくれました。
就職先が決まって金融機関と合意
丁度その相談と同時に、私は地元の企業に転職が決まりました。転職後もすぐに支払を行なったり、積み重なった利息を支払う能力はありませんでしたが、任意整理によって利息のカットや分割払いの延長ができれば返済は可能でした。
そこで、司法書士と相談し、思い切って任意整理に踏み切りました。事務所を通じて交渉は順調に進み、幸い利息カットと返済年の延長について各金融機関と合意がなされました。
これでひとまず私は胸をなでおろし、落ち着いて新たな仕事を始めることができたのです。
任意整理を選択し人生を再スタート
任意整理により精神的に少し楽になり、また、転職先であらなに仕事を始めたことから、徐々に借金を返済できるようになりました。
任意整理を行ったことで、借金返済額が減り、半年ごとに出るボーナスと副業で年に120万円程返した結果、2年半で借金を完済することができました。
今では借金の重圧から解放され、ボーナスも自由に貯金や趣味に使うことができるようになりました。
借金は仲の良い人にも相談しづらく、一人で抱えがちな問題です。しかし、借金問題は時間が経てば経つほど悪化するばかりで、良いことはありません。私のように、専門知識を持った司法書士に早めに相談することをおすすめします。