【体験者のプロフィール】
- 性別:女性
- 年齢:26歳
- 職業:接客業(アルバイト)
- 借金 : 150万円
彼氏と別れたくない一心で貢ぐ日々
当時付き合っていた彼は金融会社の正社員として働いていましたが、2年前に「俺には合わねぇ」と言って退職しました。
彼とは同棲していたので、再就職できるまでは私が家賃や生活費のほとんどを支払っていました。
私もフリーターの身でしたから彼氏の分の生活費を支払うのが大変で、朝はレストラン、夜はキャバクラでバイトして収入を確保していました。
その反面、彼は就職活動をしているとは言うものの、私が見る限りでは家でくつろいでいるだけ。そればかりか、何かしらの理由をつけて私にねだっていました。
就活の為にと靴や時計、娯楽が無いと生活に支障をきたすとゲーム機やソフト代、外食や旅行に行きたいと言われれば、その費用は全て私が払っていました。
お金がないと言えば、深刻な顔して「じゃあ、もう一緒にはいられないかな」と言うのがお決まり。
当時の私は彼を溺愛していたので、それが最大の脅し文句だったんです。なので、彼の要望には応えていました。
彼氏の要望に応える為、借金する事に
別れを切り出せば私はお金をだす、その事に味をしめたのか彼氏の要望は更にエスカレート。
友達との飲み会や彼の趣味だったギターの新調、便利だからとノートパソコンも買わされました。挙句の果てには私の誕生日に誘われた高級レストランの食事代も私持ちです。
彼に貢いでいた額は月10万円くらいだったと思います。それに加えて2人分の生活費と家賃、当然ながら私の収入では支払えなくなり、消費者金融や銀行から借金をするようになりました。
この時、私は彼に恐怖を抱いていました。何か口を開けばあれ買ってくれこれ買ってくれ、その度に借金をして、そんな生活が怖くなったんです。
それでも私は彼と別れたくない一心で、なるべく借金をしないようにと働き詰めでした。
借金は150万円、支払が困難になる
彼に貢ぎ過ぎた結果、私は150万円の借金を抱えてしまいました。このまま貢ぎ続ければ借金は返済できない。それどころか借金が増えて私は破綻する。
しかし、借金の返済を優先すれば彼の要望に応える事ができなくなり、別れる事になってしまう。
当時の私にとっては究極の選択でした。彼の仕事が決まれば状況は一変すると信じていましたが、彼は仕事が決まるどころか就活すらしていませんでした。
私がいればお金にこまらないから。私がこんなに頑張って、こんなに悩んでいるのに、何食わぬ顔で私にお金をせびる彼。そんな姿をみて私は初めて怒りを感じました。
彼を捨てれば生活は楽になる、別れた方が私にとって圧倒的に得、そう考えられるようになった私は、これ以上お金を渡す事はできないし、これ以上付き合うのも無理だと彼に告げました。
彼と協力して借金返済に挑む
お金を渡さなければ「別れる」と口走っていた彼に、いざ私から別れを切り出してみたら、その返答は思いもよらないものでした。
私にしがみ付きながら、「一人だと何もできない」「君がいないと僕は死んでしまう」「絶対に仕事を見つける」などなど、私に土下座する彼。本当に情けない、さすがに冷めましたね。
ただ、私がいないと何もできないというのは一理あるし、付き合いたての当時は色々と幸せな思い出もくれた彼。
そんな考えも働いてしまい、私は「借金返済に協力するなら」という条件で彼との付き合いを続行する事になりました。
それからというもの、彼は自分のギターや洋服を売り、アルバイトも始めました。就職活動にも真剣に取り組んでいます。
また、金融機関で働いていた時の知識を活用して色々と私にアドバイスもくれました。
見事に借金を完済
彼の協力もあり、150万円の借金は1年で完済しました。お互いの収入から毎月10万円を返済にあて、収入が多い月は繰り越し返済に充てていました。
彼からのアドバイスで複数社の借金を一つのローンにまとめ、返済総額を抑えるといった工夫もしています。
他にも、弁護士に相談できるなんて事を彼は言っていましたが、今後クレジットカードが使えなくなるデメリットがあるらしいので止めました。そもそも、二人であればそこまで返済は苦じゃなかったので。
現在、私はキャバクラのバイトを辞めてレストランのバイト一本に絞り、彼は就職が決まり毎日働きに出ています。
私が貢いだ分、彼が私に貢いでくれたら、今回の件は水に流そうと思います。