ギャンブルでホームレス生活になった35歳が普通の生活に戻れた方法

お金が無くなってしまっても借金などをしてお金を工面することができますが、返済することができずに、自分の家や持ち物などを全て取られてしまい、ホームレスの生活を送ってしまうことになることもあります。
ホームレスの生活になる原因は人それぞれですが、ホームレスになってしまうとなかなか普通の生活に戻ることが難しくなってしまいますが、復活するのは不可能ではありません。

35歳でホームレスの生活になってしまった

Hさんはもともと普通に仕事をしていましたが、ギャンブル依存症が原因でホームレスになりました。
後先考えない性格で、まだ若かった事もあり「何とかなるだろう」という安易な考えが、宿無し生活にHさん自身を引きずり込む後押しをしたとも言えます。

Hさんは35歳のころ、月収が30万円ほどの工場で働いていました。
工場で用意されたアパートでの一人暮らしで、普通に暮らせば問題なく暮らせるはずでしたが、休日など時間があればギャンブルで散財していました。

給料が支給されると直ぐにパチンコなどのギャンブルにお金を使ってしまい、午前中で5万円ほどのお金を直ぐに使い切ってしまうこともあったほどです。そのため、気が付けば給料日まで数千円しかないことも。
仕事を続けていたからこそできていたギャンブルでしたが、後に仕事でトラブルを抱えてつまずいたことがきっかけになり、あまり先の事を考えていなかったHさんは面倒くさくなって辞めてしまいました。

しばらく仕事をしていませんでしたが、それでもギャンブルからは抜け出せず、借金もするようになってしまいました。
それから家賃を滞納するようになってしまい、その結果大家から「家を出て行って」と言われ、住む場所が無くなってしまいました。
無職なので当然お金が入ってくることもなくなり、住む家も追い出されてしまったので、必然的にホームレスとなってしまいました。

ホームレスになると大きな問題がたくさんある

ホームレスになってしまうといろいろな問題を解決していく必要があります。
まずは、仕事の確保の問題です。
仕事を行うには履歴者や身分証、連絡先、住所が必要になります。
ただ、身分証を持つには住所が必要になり、履歴書にも住所が必要になります。
住所がない場合、書類審査で門前払いになることがほとんどです。

連絡先は携帯やスマホを持っていれば問題ないですが、大抵ホームレスになった人たちは、通信費を払うことが出来ないためスマホを持つということが難しいといえます。
そのため、ホームレスとなった場合「仕事に就きたい」と思ってもできる仕事には限りがあり、選択肢が多くありません。

また、「生活の基盤となる住まいを確保したい」と思っても、住まいを確保するには初期費用の用意や保証人の確保が難しく、身分証がないことから物件へのアクセス方法も制限がかかり困難となります。
そのため、ホームレスの生活に一度なってしまうと、普通の生活に戻るための問題が大きいため非常に困難となります。
しかしホームレスとなった人々を救済する支援や制度を利用することで、通常の生活を取り戻す事も可能です。

行政のホームレスに対する支援とは

ホームレスの生活から抜け出すために自分だけの力では限界があります。
早ければ早いほど抜け出す事ができる可能性は高くなり、時間との闘いだと考えても良いと言えます。
ただし「ホームレスの生活から通常の生活に戻りたい」という硬い意思があれば、不可能ではありません。

行政はホームレスとなった人への支援施設を提供しています。

緊急一時保護センター

行政が提供している支援には緊急一時保護センターがあります。
これは心身の健康回復とその後の処遇方針の確定を行うことになります。
ホームレスになった人にはストレスで仕事をする気力がなく無ってしまい、心身共に疲れてホームレスになってしまう人もいます。
そのような人のためにこの保護センターで精神的な回復を求めることができます。

自立支援センター・自立訓練ホーム

自立支援センターを利用すれば就労における生活指導や就労指導、住宅相談などを受けることができます。
仕事をする能力が低く、安定した仕事に就くことができない場合は、自立支援センターを利用して仕事や生活、住所の相談をすることができます。
自立訓練ホームという機関もあり、地域で安定した生活を営むための援助や訓練を受けることができます。

雇用促進住宅の提案

行政がホームレスの人たちを助けるために、雇用促進住宅の活用を提案しています。
雇用促進住宅の一部を社会復帰を目指すホームレスが入居できるように、住宅を格安で提供して住居に困ることがないように支援しています。
ホームレスに提供される住宅は、まだ活用の段階であり正式に取り組まれているわけではありませんが、行政もホームレスの支援のために住宅の活用を提案してくれています。

東京都ではホームレスに低家賃として1ヶ月3000円ほどで都営住宅や民間アパートを貸し付けて、ホームレスのテント生活を改善しようとする動きもあります。
これは東京都内の公園の機能を回復させるための措置ともされていますが、ホームレスの人たちに住居にすんでもらうえるように取り組んでもくれています。

生活保護の提案

また、ホームレスの人たちに資金を与えるために生活保護の制度も活用できるようにしています。
生活保護は生活の扶助のための制度であり、一定の金銭を受け取ることができるようになっています。
生活保護の金額は都道府県によって違いはありますが、生活に困らない程度の金額を渡してくれるので、資金の底がついた場合は生活保護を利用できます。

また、慈善事業として各地で炊き出しや衣料品、日常用品の提供も行っており、生活必需品や簡単な食事をもらうこともできます。
一時的に生活をしていく上での援助となるので、これらを利用することも可能です。

このように行政もホームレスに対してたくさんの援助を行っています。

ホームレスから普通の生活への復活には

Hさんがホームレス状態から復活するためには、まずは借金を解決する必要がありました。
借金は100万円程度だったので、仕事を見つけて何とかお金を稼ぎ、そのお金から毎月の借金の返済に当てていました。
仕事はホームレスの仲間の紹介の日雇いなどで仕事を見つけることができたようです。
しかし、ホームレスになってからも依然としてギャンブルをする癖は治っておらず、仕事をしても残ったお金ギャンブルに使ってしまい、お金を貯金していくことはできなかったようです。
そして、ある日ギャンブルがとてもしたくなり返済前に仕事のお金を使い切ってしまい、借金の返済を行うことができなくなりました。
そのため、ホームレスから普通の復活するには「ギャンブル依存症を直す」という思いが大事でした。
ギャンブル依存症のせいでお金を稼いでもギャンブルに直ぐに使ってしまうため、借金を返済して普通の生活に戻ることが難しい状況になっていました。

ギャンブル依存症を克服するために

ギャンブル依存症を克服するためには、治療を受ける必要があるため、まずは保健所精神保健福祉センターで相談をすることができます。
Hさんも精神保健福祉センターに行き、ギャンブル依存症ついて相談をしました。
精神保健福祉センターでは、保健師精神保健福祉士などの専門職の人がおられるので、その人たちからギャンブル依存の克服について聞くことができます。
相談口ではギャンブル依存症を治すには施設に入るのが1番良い方法ですが、その入寮のお金も無かったため、カウンセリングを受けながら、同じ悩みを抱える人たちと交互に支え合う自助グループに参加してギャンブルにかかる依存を克服しようとしたようです。
ギャンブルへの依存から抜け出すのは難しいことだったようですが、1年以上の月日を重ねてギャンブルの中毒の段階から抜け出すことができたようです。
ギャンブル依存を克服するためには、まずは行政の精神保健福祉センターに頼ってみるのがいいです。

ホームレス生活から復活

ホームレス生活から完全に復活するためには借金を返済する必要がありました。
安定的な仕事に就くためには日雇いのバイトでは難しいので、職安に行って仕事を探していました。
そして、警備員の仕事を見つけることができ、そこで安定した仕事をしながら同時に住む家も見つける必要があったので、自立支援センターで住む家を見つけたようです。
自立支援センターの援助を受けて住む家を見つけることができ、これでホームレスの屋外の生活から抜け出すことができました。
ただ、住む家を見つけることができても借金はまだ残っており、またギャンブルに手を出してしまうと更に借金を増やすことになるので、借金を無くすためにギャンブル関係の雑誌なども見ない、パチンコ店などでも立ち止まらないなどして努力しました。
警備員の仕事は安定していたため、給料をもらいながら借金の返済をしていくことができました。
そして100万円の借金も2年ほどかけてようやく返済することができました。
始めはギャンブルのせいで借金までしてホームレス生活に入りましたが、行政の援助や仕事に対する熱意を再び持つことができて普通の生活に復活することができました。

まとめ

お金を借金してしまい、住む家も無くなったホームレスの状態になってしまうと絶望を感じるかもしれませんが、ホームレスの状態から脱却することは可能です。
ホームレスの状態から普通の生活に戻るには行政の施設を利用することができ、そこで自分の問題の対処方法を知ることができます。
「ホームレスだから」と恥ずかしがらずに利用できる機関を利用するようにしてください。
普通の生活に復活することができます。

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