20代公務員と借金地獄 這い上がるはずがFXとアフィリエイトで失敗

【体験者のプロフィール】

  • 性別:男性
  • 職業:地方公務員
  • 年齢:20代
  • 借金:550万円
  • 対応方法:返済中

目次

借金の沼にハマった!?公務員は審査に通りやすいという罠

大学もストレートで卒業し、兄も姉も公務員でお堅い家柄。
そんな家柄のせいか借金というワードからほど遠い生活をしていました。
公務員に合格し、これから順風満帆な生活を送って行こうと思っていた自分が、借金の返済に追われる日々になるとは思ってもいませんでした。

社会人1年目、公務員になると保険や銀行からいろいろな営業をもらうんですよね。
まだ22歳の自分に家を建てるなら早いほうがいい、乗りたい車に乗るなら独身のうちだ、借金のない今のうちローンの審査を通しておいたほうがいい…
いろいろな話を聞きました。

この営業がきっかけで、のちのち最大で550万円の借金をし、どのように対処していったのかを順を追ってお話します。

公務員という仕事に没頭し続ける社会人1年目、借金など縁がなかった

公務員として社会人をスタートさせて地道に働くことを決意し、仕事に四苦八苦する毎日でした。
社会人になると学生時代の友達のつながりで口座を作ったり、クレジットカードを作ったりすることはありましたが、あくまで作るだけでした。

作っても、使わずにちゃんと管理だけしておけばいいよ、というのもカードローンですね。
いくら借りられるとかは気にもせずに審査に通して、はい終わりといった感じです。
このときは「へー、こんなのもあるのか、勉強になったな」としか思いませんでした。

物欲が全くなかったか?と言われるとそうではなく、当時から車は好きでアメリカの車などにあこがれる自分もいました。
しかし当時は軽自動車に乗り、コツコツと貯金をしようと考えていました。現実を見るタイプだったんですよね。

大卒ということもあり周りからの期待も高かったために、毎日仕事へ打ち込みました。
サービス出勤やサービス残業は当たり前で、土日も市民のためにボランティアへ出る日々で上司からも頑張っているなとよく言われるような勤務態度でした。

そのあとも、体調を崩すことなく、公務員なので給料が低いことには不満がありましたが確実な給料というのには代えがたいものがありました。
とにかくがむしゃらに仕事をして使えるようになれるまで頑張りました。

がむしゃらに頑張った1年目…借金もなく2年目も仕事に熱中する

1年目も終わり、2年目がスタートしました。
変わらず同じ部署で仕事を頑張り続けました。
1年目では任されなかった仕事を任され、どんどんやりがいを感じるようになりました。
このころから残業時間が増え、土日もあまりありませんでした。

公務員は定時退社、高給でボーナスたくさんというイメージがあると思いますが、真逆です。
1年目の半年は定時退社が多かったですが、仕事を頑張れば頑張るほど残業、土日出勤が増えました。

この頃から気づき始めました、自分の年収の低さに。大学時代の友達の話はSNSで嫌というほど毎日見ています。
その中で、海外に行ったり、高級車を買ったりと羨ましい毎日を過ごしている同級生がたくさんいました。

その同級生は民間に行って、頑張ったら頑張った分だけ給料で評価してもらう。
一方の自分は頑張っても頑張っても、評価してくれるのは一部の人だけで、部署の外に出たら「あぁ、2年目の人か…」というような扱いです。

自分の今の頑張りは何なんだろうか?と思うことが多くなりました。
しかし、ここで頑張るのをやめてしまっては意味がないと信じ頑張ります。
しかし手元に入ってくるお金は雀の涙程度で、高級車なんて買えるのは無理でした。

転職しようかな…もっと稼ぎたいし、もっと自分はできるのにな…という葛藤を持ちながら毎日仕事に行くようになりました。
このような気持ちで仕事をしているのでもちろんパフォーマンスは落ち、凡ミスばかりの毎日。

頑張ってるねと言わることから一転、毎日怒られてばかりでした。「いつまでも1年目と同じじゃ困るよ」という言葉が1番つらかったです。
残業しても土日出てきても評価は一部の人間だけだからやる気なんて起きないよ…という状態でした。

自分も乗りたい車に乗りたいし、休みを取って海外に行きたい…でも公務員はやめられないなという板挟みになり始めたときから、借金の沼に足は付いていたのかもしれません。まさか自分が…という体験です。給料がなかなか上がらないということから借金レース、スタートです。

公務員は給料があがらない?借金への道スタート!?

給料を上げたいという気持ちがあっても、公務員は景気がよくなるか、年齢を重ねるのを待つしか方法はありません。
なぜなら副業は法律で禁止されているからです。

しかし世間からは、公務員は毎年、昇給の幅が大きいでしょ?と言われます。
そしてボーナスもたくさんあって、定時退社で仕事も楽だと…

真逆です。確かに年齢を重ねるとポンっと大きく昇給するタイミングは来ますが、それまでは1年で5000円ぐらい、民間と変わりません。
ボーナスもニュースで平均額がでますが、平均額をもらっているのは40代後半ぐらいの人たちからです。

そもそも公務員の給料というのは、一般の民間企業と同じぐらいになるように設定されているのでだいたい同じです。
民間と違うのは給料が約束されているのとクビになることがないというところです。

しかし、民間企業にはインセンティブによる昇給や残業代の支給がありますよね。公務員はここがありません。
ということから、給料の上げやすいほうは民間企業だといえます。働き方改革など法律の恩恵を受けやすいのも民間企業です。

筆者が所属していた行政にも「ノー残業デー」というものはありました。
しかし、このノー残業デーというのは裏を返せば、普段から残業しているよということですよね。
民間企業にはあって公務員にはないものもたくさんあります。

自分はここに苦しめられました。

給料があがらないことがストレスに

2年目から頑張っても一部の人間からの評価しかあがらない、給料も上がらないことに気づいてしまってから、積極的に仕事に取り組めなくなってきました。

公務員だからやる気出さなくて大丈夫かもしれませんが、やる気出していたのに、急にミスばかりで元気がないとなると周りも心配してきます。
このせいで飲み会が増え、ますますストレスが増すばかりでした。

公務員は年功序列ですが、飲み会も年功序列で、年上の人全員のお酒の注文から作りまで若い人がしないといけません。
意外と体育会系な部分も強いです。

公務員だけど副業して年収をあげるしかない…借金への沼へ片足が入る

公務員でも実は副業できるのではないか?と思い調べに調べまくりました。
結果的に公務員の副業は、畑、投資、マンション経営ぐらいでした。どれもピンッとはきませんでしたが、投資なら自分にもできるのではないだろうか?という思いで、投資についてどんどん調べていきました。

実は大学時代にバイナリーオプションというのが流行って少しだけ足を突っ込んだことがありました。
その当時は、デモトレードといって、実際にお金は入れないけども仮想の状態で本当の動きでトレードを行うというのをしていました。

結果的に勝てないなと感じて行いませんでしたが、投資に関しての知識はこの程度で、素人と大差はありません。
そしたら、どうするか?というのを3か月ほど調べて人に聞いてなどたくさんしました。

現時点で貯金というのは5万円もできていませんでした。
給料があがらないということを知ってから飲み会や遊びで使いすぎていたのでお金はなかったです。

投資について運命的な出会いが借金への道へ

SNSが発展した今、情報なんて簡単に手に入る時代です。
ここで大事になってくるのが情報の取捨選択です。
自分はいままで借金とは無縁でしたし、こういった情報に踊らされてお金を払うなんて気には1度もなりませんでした。

情報リテラシーには自信があった自分でした。
そこで投資について、誰かに学ぶのが1番だと思いSNS経由で投資を学ぶことになりました。

内容については以下の通りです。

  • 投資内容:FX
  • 学び方:オンラインサロンでマンツーマン指導、集まって勉強会あり
  • サポート期間:3か月

といった内容でした。
のオンラインサロンのアピールポイントが「機械を使って投資を行うタイミングを教えてくれるので勝率が90%台になります。
このオンラインサロン代も3か月あれば十分取り戻すことは可能です」といった内容でした。

これまで調べてきたもの中では、再現率は高いなと思う内容でした。
ほかのは、ちゃんと勉強してやるので勝てる、勝てないはあなた次第ですが、ちゃんと教えますといったものが多かったのです。

このオンラインサロンの金額が機械代も含めて150万円でした。自分の貯金は5万円しかない…しかし高いからこそ稼げるという気持ちが強くなってきたのです。
どこからお金を出そう?この気持ちが借金の沼へ片足を突っ込んでいるとはこのとき知る由もありませんでした。

人生初の借金は200万円

これまで借金というものに縁がなかった自分がどうして借金をしたかというと、公務員は給料が上がるといっても微々たるもので、民間企業にいった友達よりもずいぶんと年収が低く、年収を上げるには副業をするしかないと思い、投資を学ぶ資金として借金をしました。

借金と聞くと、おそらく一般的には消費者金融で借りてしまうようなものをイメージすると思います。
今だからこそ、お金について知識は付きましたが、借金という範囲は非常に広いです。
教育ローンやマイカーローンなど名前を変えていますが、これも立派な借金です。
まったく意識していない部分では、クレジットカードも借金に入りますよね。
クレジットカード会社が1か月なら1か月だけお金を立て替えてくれているわけですから、金利がなくとも借金は借金です。

最近、話題となっているのは、奨学金ですね。奨学金という名前にして安易に借りてしまい払えないという人が多いというのが現状です。
奨学金も金利は非常に低いですが、借金以外の何ものでもありません。

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