【実録】ホームレスに勧められて借金400万を任意整理をしたサラリーマン

【体験者のプロフィール】

  • 性別 :男性
  • 職業 : 会社員(飲料業界の営業職)
  • 年齢 : 30代
  • 借金 : 400万円
  • 対応方法 :任意整理

営業成績のため借金をしたのが始まり

私は高校を卒業してからずっと飲料業界の営業職として勤務してきました。自社は老舗メーカーということもあり、週末はお得意様との飲み営業がルーティンとなっている典型的な営業マンです。
高卒という学歴のないそんな私でも、人から好かれるスキルには自信がありました。先輩上司が契約できなかった案件でも、持ち前の愛嬌とセールストークで公私ともにお得意様に好かれることで案件獲得を続けておりました。
入社して一年半経つころには、関東支店全店でのトップ営業マンとして成績を残すという快挙もあげることができました。

しかし、そんな栄光の人生経験が仇となり私は人生どん底まで自らの足で突き進むこととなるのです。

人脈を築くための借金

営業マンとして最も大切なのが人脈です。

昔ながらの営業方法をとっていた私は、プライベートの時間も全てお得意様との接待に費やすことに専念していたときのことでした。
A社の常務と繋がるためにはB社の営業部署との関係を築かなければいけない。そのためにはB社が開催するイベントに参加しなければいけない。そのイベントに参加するためには20万円の参加費がかかる…
勤めていた会社は規則が厳しかったので、プライベートでの費用は当然経費としておりるはずもなく、私は実費でB社のイベントに参加することになったのです。
しかし参加してみるとどうやら怪しいセミナー形式の流れに…
結局私は6時間拘束され、追加料金として30万円(当日の支払い合計金額:50万円)を支払うことになってしまったのです。
その怪しいセミナーのおかげでA社との契約まで獲得はできたものの、そのおかげで30万円を消費者金融で借金してしまうことになったのです。

全国トップ3に入る営業成績になったが…

その後もコツコツと人脈を築くことができ、入社して4年目には全国でトップ3に入るほどの営業成績を納めていたのですが、一度華々しい世界を味わうと「もう少し!あともう少し!!」と欲望が湧いてくるものです。
当時勤めていた会社は、営業成績が給料に反映されるというよりも、役職(社歴)で年収が上がる社風があったので、私の給料は安月給のままでした。そんな私でも最上級の人脈を築くことができるツールがありました。

人脈を築くために有効だったクレジットカード

それは「クレジットカード」です。

接待の支払いも、カードがあればスムーズにできますし、身に着ける洋服も財布もバッグも全てブランド物にカード一枚あれば一瞬で変わることができます。
身につけるもものが良いものであれば、信頼もされやすくなりますし、持ち物を話題にして話を広げることもできます。

ブランド品を買い漁った

もちろん高級時計も何本か購入し、お得意様と同じブランド(ちょっと古くて安いタイプ)をわざと購入し、身につけて行くのです。そして「私も本当はその時計が欲しいんですけど手が出なくて…。〇〇さんの時計は〇〇さんが身に着けるとやはりかっこいいですね」なんていう、ありきたりなゴマすりトークに走るわけです。
でもこのテクニックは何気に効果的で成果にも繋がることが多いんです。
こんな姑息な手を使うためにも、私はクレジットカードを使いまくりました。

社内の目が歯止めを効かなくした

私がお金を使うことに歯止めが効かなくなった一番の原因は「社内の目」です。入社4年足らずであそこまでの成績を毎年積み重ねているということで、後輩のみならず先輩上司や他の支店からも輝かしい社歴の持ち主として見られる。それを保つために私は「見栄」を張りまくっていたのです。

その見栄のために、私はクレジットカードでお金を借りまくるといったことを続けていました。

給料では借金を返せない

当然こんな生活をしていては返済も追いつきません。なにしろ、営業成績はトップでも給料は底辺のままで出世するにもあと3年はかかる。(社風が年功序列のため)
食費を切り詰め、家賃の支払いと最低限の生活費を差し引いても3万程度しか残らず、いつの間にか毎月の支払額が4社で10万円以上になっていました。
返済のために消費者金融に新規登録をする。借り入れしては返済し、返済しては借り入れをし…
もはや自転車操業に陥っていました。

お金の切れ目が縁の切れ目

私は社内でお世話になっていた先輩上司に頭を下げて、数千円を借りるまでになっていました。
当然社内には私が借金をしてブランド物を身につけていたことが知れ渡ります。その噂話は社外までにも一瞬でひろまっていました。

もちろんお得意様とのプライベートでの繋がりは無くなりました。
接待ゴルフも参加できなくなり、今まで積み重ねてきた契約すらも破棄になるという最悪な結果に陥ってしまったのです。

400万円にまで膨れあがった借金

職場には自分の居場所が無くなり、退職して自己破産をするか。それとも…本気で「最悪な結末」を考えたことが何度もあります。

私には頼れる人がいませんでした。高校を卒業と共に、東北の実家を飛び出してきたため、実家にも頼る事ができませんでした。
誰にも頼ることができないまま、気づいた時には借金は400万以上に膨れ上がっていました。

債務整理のきっかけはあるホームレスとの出会い

そんな私が、ひょんなことから債務整理をすることになりました。
嘘のような話ですが、代々木公園を歩いている時にホームレスのお兄ちゃんに話しかけられたことがきっかけでした。

元債務者だったホームレス

自分よりも若いお兄ちゃんがホームレスに?

私は目を疑いました。
話を聞くと地方から出てきて事業に失敗し、半年前からホームレスになったとのことでした。

彼はとある大手自動車メーカーの正社員として勤務していたものの、会社からの評価が低く待遇に変化があったため出奔。派遣業を転々としていたそうです。その後ギャンブルにのめりこみ、できた借金を返せなくなり自己破産したのだと話してくれました。彼は自己破産したものの社会に適応できず、現在はホームレスをしているとのことでした。

自分に重ね合わせて自己破産を決意した

ホームレスのお兄ちゃんの、自己破産の話や人脈を全て絶ったこと、命のことも考えたという、私の境遇に似たエピソードを聞いて私は「自分の命を捨てるくらいなら、過去の経歴を捨てよう!」と決意しました。
そして自己破産をする決意をしたのです。

自己破産ではなく任意整理することに

自己破産と言っても誰に相談すればいいのか分からずにいましたが、ホームレスのお兄ちゃんは細かく教えてくれました。

紹介してもらった司法書士事務所に行くと、担当者の方に「借金をした経緯」を事細かに聞かれました。
私の経歴から借金をした経緯を40分近く聞いてくれて、私は涙が止まりませんでした。
おそらく「この人にとっての最善な人生再生方法は何か?」を考えて聞いてくれていたんだと思います。

相談に乗ってもらった結果、私は自己破産しなくても良いとのことでした。
今の収入であれば、任意整理でも完済可能だとのことでした。私は自己破産する覚悟で相談していたため、自己破産しなくても良いというアドバイスに驚いたと共に、ホッとしたのを覚えています。

もちろん生活スタイルを見直す必要は大いにあります。
営業方法や、仕事に対する考え方。お金との付き合い方。全てにおいて考え直すきっかけになったと思います。

さいごに

現在私は結婚して4年目になり、3歳になる子供が一人います。
まだ借金の返済は終わっておりません。当時の借金は全て完済しましたが、子供が生まれてからの支出で多少の負債がある状態です。

しかし、借金をして金銭感覚が狂っていたことも、自分の命を無駄にしようとしていた過去も、家族にも誰にも知られることなく今は幸せに過ごしております。
過去を妻に話し、不安にさせる必要はないと思っていますし、今の本業と副業の収入で十分安定した返済ができているからです。

一人で悩まず相談を

まだ誰にも相談していない人がいたら、ぜひ一度相談することをオススメします。自分が思っている以上に深刻ではないかもしれません。
私の経験が、少しでもこれを読んでくださっている人のお役にたてるならと思い、長々と書いてしまいましたが私から2つだけ言い切れることがあります。

「専門家に相談すれば気分もお金の現実もスッキリさせることができること」
「最悪の結果にならない方法で、現実にこうして幸せに暮らせている人がいるという事実」

私は自分の見栄のために心の底から苦しみましたが、この体験談によって少しでも救われる人がいれば本望です。

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