【実録】給料ファクタリング返済不能で闇金からの地獄の追い込み

【体験者のプロフィール】

  • 性別 : 男性
  • 職業 : サラリーマン
  • 年齢 : 30代
  • 居住地: 新潟県
  • 借金 : 500万円
  • 対応方法 : 自己破産

私は高校を卒業後、地元の中小企業に就職しました。
その後、キャリアを積み重ね一部上場企業へ転職。
20代中頃の事です。
転職後に交際していた彼女と結婚し子供にも恵まれ、当初は幸せに生活していました。

飲み会の誘いを断れなかった

結婚後、私は給料の全てを妻に渡し小遣い生活をしていました。これも一般的な事かと思います。
月の小遣いは2.5万円。もう少しほしいな、、、と思いながらも何とかやり繰りしていました。

上司や先輩に可愛がられていた私は、仕事後の飲み会によく連れられて行きました。
入社から一ヶ月程は、全てご馳走していただいていました。
いつも奢ってもらってばかりでは流石に気が引け、次第に私も割り勘で払うようになりました。

今になって思い返すと、異常な頻度の飲み会だったと思います。

夏場は特に飲み会が多く、週3回、、、多い時には毎日です。
私は断れませんでした。
先輩、上司は人柄も良く頼りになり大好きでした。
可愛がられていた分、断れませんでした。嫌われたくないという気持ちが大きかったと思います。
今思えば、「お金がないのでいけません」とはっきり言えていれば、、、

借金をギャンブルで返済しようと…

最初の借金は、クレジットカードでのキャッシングでした。利用枠は30万円。
飲み会の度に1万円、2万円と借入れ、日を経る毎に徐々に増えていきます。
膨らみ続ける借金に「なんとかしなきゃ」と思い競艇、パチンコをやり始めました。
ギャンブルで勝ち、借金を減らす。
上手くいく訳がありません。しかし、私はどんどんのめり込み、借入れ先、借金が増えていきました。

闇金への借り入れ

大手消費者金融4社からの借入れが限度額に達するのに時間はかかりませんでした。
この頃、毎月の返済額は7万円程になっていました。

給料ファクタリングで給料を前借り

返済に困った私は、ツイッターで借入先を探しました。
最初に借入れしたのは「給料ファクタリング」というものでした。給料日前に給料の一部を債権とし買い取ってもらい、給料日に買い戻すという仕組みです。5万円分を買い取ってもらう際に手数料として40%程引かれた3万円が振り込まれ、給料日に5万円返済。

立替経費ファクタリング

一ヶ月以内に行うため、法定金利上限の数百倍になります。現在は違法とされ、最近逮捕者も出始めています。
この他、同様な手法のもので立替経費ファクタリングというものも利用しました。
法の抜け穴を探し闇金業者が行っているものが大半です。

違法と知りつつ、これらに手を出さなければならない程に追い詰められていました。
この頃、借金総額は500万円にまで膨らんでいました。

妻と離婚することに

私は最後まで妻に借金を打ち明ける事ができませんでした。
「もう、どうにもならない。」

このままでは家族に迷惑がかかると思い、私は自ら離婚を申し出ました。
別れる際に借金の事を伝えました。妻は、うすうす気付いていたそうです。
家族を守るため、、、私が考えついた最後の手段。離婚届けを役所に提出し離婚が成立しました。
「あぁ、これで妻、子供に危害は加わらないで済む。」
そう思い、悲しみの中にも安堵の気持ちがありました。

悪魔のような取り立て

やがて闇金への返済も滞り、電話、LINEでの恐ろしい取り立てが始まりました。
借りる時には優しかったLINEの文章も、返済が滞ると手のひらを返したように恐ろしい追い込むようなセリフになりました。会社や家族の元にも取り立ての電話がひっきりなしに掛かってきました。闇金から借りる際、勤め先や家族の情報を求められ、お金を借りるのに必死で安易に教えてしまったのです。この頃の私は、毎日お金の事を考え闇金からの取り立てに怯えていました。

「もう死ぬしかない」
そう思うようになりました。

親友に遭ったことが転機に

月々の返済は私の生活を圧迫し、身も心もすり減っていました。
返済もしなければいけない、闇金からの電話はひっきりなしで、いつか何かされるのではないか、身の危険があるのではないか、いつもびくびくしていました。

死神に取り憑かれ、「死」を考えていた私は死ぬ前に親友に別れを言うため会いに行きました。
付き合いの長い親友は直ぐに私の異変に気づき、問い詰められ闇金の事など全てを話しました。

親友に会いに行った事で私は今、生きています。

弁護士事務所に

親友に連れられて私は弁護士事務所に行きました。
そこで借金の経緯、金額や取り立ての状況など全てを話しました。

闇金からの電話がピタリとやんだ

その日の内に大手消費者金融や連絡先のわかる闇金業者へ連絡を入れてもらい、督促はピタッと止まりました。
連絡先のわからない一部の闇金業者からは取り立ては続いたものの、電話の鳴らない時間が増え、心が大きく救われました。
「もっと早く助けを求めれば良かった」
泣きながらそう思ったのを鮮明に覚えています。
少し前から考えていましたが、このタイミングで会社を退職しました。「良くしていただいた会社にこれ以上迷惑はかけられない。自業自得。ゼロ、、、マイナスからスタートしよう。やり直そう」
弁護士に相談した後、私は前向きな気持ちを持てるようになっていました。

現在は自己破産の手続き中

弁護士に依頼し、私は今、自己破産の手続き中です。
再就職もでき、毎日必死に働いています。
今の原動力は、養育費をきちんと払えるようになり、息子に会うこと。
死を考えていた私がこれ程前向きになれたのは、助けてくれた親友、そして最後の望みと助けを求めた弁護士の先生のおかげです。

自分だけではどうにもならない

私は借金について数年間、誰にも言えず悩んでいました。
死にたいと思うほどに。しかし、悩んでもどうにもなりません。

素人では状況を改善させる事は不可能に近い。そう思います。
私の様に借金に苦しんでいる方がいたら、直ぐに法律の専門家に相談してほしいです。

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