ホストクラブで300万の借金|返済不能で個人再生した29歳女性

【体験者のプロフィール】

  • 性別:女性
  • 職業:Webデザイナー
  • 年齢:29歳
  • 借金:300万円
  • 対応方法:個人再生

ホストクラブに通うようになったきっかけ

毎日パソコンと向かい合い、クライアントからの無茶な要求にも耐える日々。納期を厳守する為に会社でも家でも仕事三昧だった私に男性の影なんてありませんでした。
そのせいか、私はよく「最後にプライベートで男と喋ったのいつだろう」と考えてしまったり、口にしてしまったりする事が多かったと思います。
そんな私を見かねて仲の良い同僚に「たまにはパーっとやりましょ!」と連れていかれたのがホストクラブだったんです。

ホストクラブに行ったって話す事がない。仕事の話も専門的過ぎて通じる訳ないし迷惑かけるだけ。最初はそう思っていたのですが、その思いとは裏腹、めちゃくちゃ楽しかった。
仕事の悩みも真剣に聞いてくれるし、仕事仲間とは違った切り口でアドバイスをくれる。そして担当してくれたホストは私のタイプだった。
仕事漬けだった私がタイプの異性と本気で楽しむ事ができる夢のような空間。

そんなホストクラブの魅力に私ははまってしまったのです。

借金をしてまでホストクラブへ通うように

ホストからメールで送られる「また会いたい」というメッセージ。
今考えれば普通の営業メールなのですが、その当時の私は考え方が違っていました。相手は感情のある人間、もしかしたら本当に会いたいと思ってくれているのかもしれない、私に好意を持ってくれているかもしれないと。

気持ちはもう止まらなくなっていて、四六時中お気に入りのホストのことばかり考えるようになっていました。
本気で物事を相談できる数少ない異性。例えホストであってもその期待は裏切りたくはない。

ホストから送られる「会いたい」「話したい」といったメッセージには行動で応えるようにしていました。要するにホストクラブに通っていたという事です。

その結果、私の貯金はあっという間につきましたが、その時はもうホストというより彼氏感覚。ホストクラブに通えなくなれば嫌われてしまう、フラれてしまう。それが怖くて、私は借金をしてでもホストクラブに通うようになったんです。

気づけば借金300万円、返済不能状態に陥る

ホストクラブに通えなくなれば、ホストに嫌われる。私を好きなままでいて欲しい、願わくば彼氏になってほしい。そんな驚異的な勘違いと願望を原動力にホストクラブへ通い続けました。ホストに気に入ってもらうためにお洒落な衣服やアクセサリーもクレジットカードで何点か購入しています。
そんな身の丈に合っていない生活を送った結果、気づけば借金が300万円にまで膨れ上がっていました。その当時の私の収入は手取り20万円ほどで、返済額は毎月8万円。
更に家賃6万円、その他光熱費や食費、携帯代などを引けば自由に使えるお金はほとんど残りません。
ホストクラブに行って多額の借金を作ってしまったなんて親や友人には口が裂けても言えない、とは言え借金の返済もできず生活は苦しい現実。この追い詰められた状況でようやく自分の行動は明らかに間違っていたのだと気づきました。今の私から言わせてもらえば、気付くのが遅すぎですね。

借金返済が辛すぎて弁護士事務所に駆け込む

多額の借金返済に追われ、以前よりも仕事に身が入らないし、ストレス発散の為の娯楽もお金がないから楽しめない。ネットで知った「おまとめローン」で他社の借金を一本化して返済負担を減らそうと申し込みましたが、審査落ちで全滅です。

もうここまで来たら私一人で借金問題を解決するのは不可能だったので、最終手段として考えていた弁護士を頼る事に。
ネット情報である程度の予備知識を備えていた私の中では、金利などをカットできる任意整理が妥当と思っていたのですが、弁護士からは現在の収入や借金の総額を考えれば、任意整理よりも個人再生の方が借金の返済負担は抑えられるとアドバイスを頂きました。

個人再生であれば破産手続きはいらないし、大事にもならない。
そう弁護士から教えて頂き、少しでも借金の返済負担が減らせるなら、と考え私は個人再生の手続きを弁護士に依頼する事にしました。

個人再生を依頼して返済地獄は脱せました

個人再生の手続きを開始してから半年ほどたった頃、弁護士から個人再生が認可されたとの連絡がありました。その結果、300万円あった借金は100万円に減額され、毎月の返済額も3万円にまで減り、これを3年間続ければ完済です。

その後、ホストクラブへは一切行かなくなり、仕事三昧だった以前の私へと戻りましたが、全く後悔はしていません。むしろ元の自分に戻れて弁護士の方に感謝しているくらいです。
たまにホストクラブでストレス発散したいなと思うときもありますけどね、今は同僚や友人と飲みに行く程度で十分に満足できていますので、またホストに散財するという事はなさそうです。

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