【実録】競馬やボートレースの多重債務。自転車操業から抜け出せた33歳

性別 : 男性
職業 : フリーター
年齢 : 33才
居住地: 埼玉県
借金 : 300万円
対応方法 : 任意整理

借金生活のはじまり

私が借金生活になったのは、クレジットカードによる浪費が原因です。クレジットカードを手に入れた私は、欲しいものが買えるという感覚になり、無計画に買い物をしました。
買ったものは、ゲーム機やパソコンやブルーレイレコーダーなどです。するとたちまち翌月の20万円の支払いが難しくなりました。

そこで30日間無利息キャンペーンをやっていて、コンビニのATMで入金が可能なジャパンネットバンクに目を付けました。早速限度額15万円の契約をして30万円ほど借りることにしました。

競馬で泥沼化

あるとき私は、ギャンブルで30万の借金を一気に返そうと考えました。テレビ番組で得た多少の知識で、競馬をやることにしました。やってみると15万の儲けがでて、全額返済は無理でしたが一部返済することができました。

翌週も同じことをすれば、全て返済できるのではと考えて再び競馬をやりましたが、10万円負けてしまいました。
翌週に取り返せばいいと考えて、限度額いっぱいまで借りていましたが、結局負けてしまって返済することはできませんでした。

さらなる借金とギャンブル

クレジットカードによる浪費も続けていたことで返済が不可能になったため、テレビCMで見たことがあるアコムで借りて返そうと考えました。
そこで早速アコムから借りることにしました。
アコムの無人契約機で限度額30万円の契約をして、10万円を借りました。

初めてパチンコに手を出した

その頃新聞広告で家の近所のパチンコ屋さんに芸能人がくると聞きました。当時私はまだパチンコはやったことがなく、パチンコ屋に立ち寄る事もありませんでしたが、その芸能人をどうしても見たいと思いました。そして野次馬根性で見に行ったときに、人生で初めてパチンコに手を出しました。1,000円で借りた玉の半分も使わないうちに、連続して大当たりを出して10万円勝ちました。

ビギナーズラックでした。
その10万円でアコムの借金を返すことができました。
この件で返済可能だと考えた私は、毎週の休日に通うようになりました。

負け続けて多重債務へ

しかし素人が勝ち続けることなどありえず、当然のことながら負け続けることとなりました。
その結果、アコムでも限度額いっぱい借りるようになり、クレジット代金とジャパンネット銀行とアコムとの支払いに行き詰まった私は、レイクで限度額50万円の契約をしました。そのままその場で30万円を借りました。そのお金でひとまずクレジットカードとアコムの返済をしました。

新たなギャンブル「ボートレース」

返済を終えてから、ジャパンネット銀行にアクセスすると「ボートレースのネット投票でジャパンネット銀行を選べば1万円が当たるキャンペーン」をやっているのを知り、やってみることにしました。
最初のレースで1,000円賭けて30倍を当てて気を良くした私は、次のレースで1万円で10倍を当てました。これで一気に返済が出来ると思い、毎日やるようになりました。

自転車操業

その後負け続けてレイクの50万円の限度額まで借りました。
しかしその後もレイクで借りた50万円もボートレースに浪費してしまい、仕方なくプロミスから借りることにしました。限度額10万円で契約をして、その場で10万円を借りました。

しかし、この額ではクレジットカードとジャパンネット銀行とアコムとレイクの借金を払えないことに気づきました。
その時思いついた方法は、ジャパンネット銀行に借金を返して、またすぐに借りて、その金でアコムに返済して、またすぐ借り入れして、その金でレイクに返済、また借りてプロミスに返して、さらに借りてクレジットカード代に充てるという、いわゆる自転車操業でした。

支払いの行き詰まりと弁護士相談

月々の返済は、利子だけを払っているに過ぎませんでした。このため返済した額全額を再び借りることはできないため、数カ月すると自転車操業が出来なくなりました。そして新たな借入先も見つけることはできませんでした。
そこでどうにもならなくなり、弁護士に相談することにしました。

宅建士は自己破産すると資格に制限がある

当初自己破産を考えていたのですが、正社員を目指すうえでマイナスになることに気づきました。
私は、現在アルバイトとして不動産会社で働いています。
正社員登用で有利になる宅建士という資格は、自己破産しているとなることが制限されます。そのため自己破産するという選択肢はなくなりました。そこで、弁護士さんと相談し、債権者が応じれば、利息をカットできる任意整理というものを教えていただきました。

弁護士に相談したメリット

現在は弁護士さんと債権者さんとの話し合いで、決まった額を月々返していくという生活を送っています。
弁護士事務所に相談したことで、債権者さんからの督促もなくなりました。

督促に怯える日々から解放された

それまでは一日中返済のことばかり考えていました。郵便受けにハガキが入っていると「督促状ではないか」とビクつき、電話があると返済を迫られるのではないかと怯えていました。しかし、弁護士さんに相談したことで、そういった日々の不安から解放され、仕事や日々の生活に集中できるようになりました。

返済目標ができた

弁護士さんが返済に関する計画を立ててくれたので、落ち着いて返済することができました。今までは目先の借金を返すことだけを考えていたため、無駄な自転車操業をしていました。しかし目標ができたので、それに向かって返済することができるようになったのです。

やることの順序が明確になった

先程も書いたように、目標ができたことで無駄なことをする必要がなくなりました。目先のことしか考えられなかったのが、計画を立ててもらったことで、やるべきことの順序が明確になりました。今これをやって、あれはこれの後に対応して…と優先順位がわかりやすくなったことで、返済への道が近づいたように感じました。

弁護士さんのおかげで、今までは払っても払っても減らなかった借金ですが、今は少しずつ減っています。身体やメンタル共に開放されつつある感じです。

任意整理中、突然の資金難に対応

返済に明け暮れる日々ではありましたが、任意整理中でもたびたびまとまったお金が必要になる機会がありました。
資格をとるように会社に言われて、学校に通うための資金が必要になったり、親戚の結婚で交通費やご祝儀が必要になったりました。
任意整理中は、新たに借り入れるのは難しいのですが、中小消費者金融(街金)でなら借りることができることを知り、エクセルという消費者金融と、スペースという消費者金融の二つの会社から借りました。

ただし弁護士さんの返済計画には外れないように、計画に則った返済を続けました。

現在はアルバイトの給料のほかに、派遣の仕事と微々たるものですが、アンケートやポイントサイトでお金を稼ぐといったことを行い、返済資金を得る生活をしています。

まとめ

自分が多重債務者となり、任意整理を行った上で思ったことは3つあります。
一つ目は、クレジットカードの利用は、計画的に。
二つ目は、無理なら早めに弁護士に相談すること。
三つ目は、ギャンブルは、ほどほどに。

今回の借金苦は、完全に私の身から出た錆です。言い換えれば自業自得。
しなくても良いギャンブルで、しなくても良い借金を作った結果の借金苦です。現在苦労して返済中の300万円ですが、借金しなければ丸々自分の貯金となっていたはずです。本当にバカなことをしたと後悔しています。

もうギャンブルや借金はこりごりです。
そして弁護士さんには感謝しかありません。

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