メルカリが品薄のマスクの高額転売・出品の削除を開始

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクを通常の価格よりも高値で転売する「高額転売行為」が後を絶ちません。
こういった行為はフリマアプリのメルカリや、ネットオークションサイトのヤフオクで散見され、SNSなどで悪質であるとの意見が出ていました。

「一箱5万円を超えるマスク」通常価格を上回る高額転売

新型肺炎の拡大により、ドラッグストアなどの店舗からマスクが品薄になり始め、それに伴いマスクの高額転売行為が見られるようになりました。
一箱65枚入りのマスクが5万円超の値段で転売された例や、ヤフオクでは大量出品ではありますが、10万近いものやそれ以上の値段で出品されるものも。

100均ダイソーのマスクが高額転売

出品されたマスクには、ダイソーの通常販売価格が一箱100円のマスクが高額転売されているケースもあり、SNS上では転売品の購入をしないようにという注意喚起とともに、出品者への批判の声が上がっています。

メルカリは出品の削除や利用制限をすると発表

フリマアプリ大手のメルカリは当初様子見であった姿勢を変更して、出品を削除するなど対応を厳しいものにするとしました。

2月4日にメルカリは公式ブログにて” マスクの取引に関するご協力のお願い”として適切な範囲での出品や購入の協力を求める呼びかけを発表。メルカリの判断によっては出品の削除や利用制限などもするとしています。

実際に始まった転売商品の削除

実際に高額転売と思われる出品の削除が開始され、次々と出品の削除が確認されています。
現在SNS上では高額転売を見かけた際には運営に通報を呼びかける動きがでています。

買い占められて本当に必要な人の手に渡らない

既に自分で購入したものを、メルカリやヤフオクで転売するのがなぜ悪いのかという意見があります。出品されている他の商品も、出品者が購入して不用になったものなどを出品しており、必要な人の手に渡らせることに変わりはないのではないかというわけです。

しかし、転売するために一人が大量に買い占める行動により、他の人の手にマスクが渡らない状態になることは避けなければいけないことです。
現在新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザも流行しており、これからの季節花粉症の症状が酷い人マスクが必需品となります。
受験シーズンも迫ることで、受験生も必要となるでしょう。

本当にマスクを必要とする人たちが、定価で商品を手にする事ができないで被る弊害は大きなものとなる可能性があります。健康や生命維持などに関わるものを買い占めて転売に回すという行為は、人道的な面から言っても良いことだとは言えないでしょう。

冷静に事態を見守ることが大切

先日現在マスクを生産する工場は、フル稼働で安定した供給に向けて生産中であるとの報道がありました。マスクが足りないのは一時的なものと考えて良いと思われます。

2002年に中国で蔓延したSARS(サーズ)の際にも、マスクが店頭から消えるといった事態が起きました。この時も一時マスクを買い求める人たちが店舗に殺到する事態になりましたが、その後マスクの生産が追いついたことで店舗に並び、SARS(サーズ)自体も終息することで事態は落ち着きを見せました。

現在マスクが足りないことはゆるぎない事実ですが、パニックに陥らずに冷静に事態を見守る事が大切です。
不要不急の外出を控え、人が密集して集まる場所には行かないなど、マスクがないなら無いなりの対策を冷静に考えましょう。

高額転売品を買い求めることで転売する行為を助長することになるため、消費者も事態を落ち着いて観察して行動に移す事が大切です。

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