忘れることが命取りの場合も!?怖いクレジットカードのブラックリスト

ブラックリスト」という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、具体的にどんなものなのかはよく分からない方もいるかと思います。
また、すごく怖いイメージを抱いている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ブラックリストとはどんな状態のことかを具体的に解説し、その後にブラックリストに載ることでどんな影響があるのかをまとめてみました。

ブラックリストとはどんな状態のこと?


ブラックリストとは実際に黒い紙で個人情報が扱われているわけではありません。

個人のクレヒス(クレジットヒストリー)や借金の総残高や申し込み履歴などの個人信用情報を扱う、信用情報機関に事故情報が登録された状態にあることを表します。

あくまでもその状態が「ブラックリスト入り」「ブラックリストに載っている」と言われているだけなのです。

ブラックリストに載る理由

信用情報機関に事故情報が登録されることがブラックリストに載る状態であることを解説しましたが、それではどうすればブラックリストに載るのでしょうか。

  • 債務整理
  • クレジットカードやカードローン、フリーローンなどで3ヶ月以上の滞納がある
  • 借金を保証会社によって代位弁済された
  • 複数のクレジットカードやローンに申し込んだ(多重申し込み)
  • 携帯電話の割賦契約の支払いをしていない
  • 契約中のクレジットカードやローンの強制解約

ブラックリストに載ったからと言って、どこかから連絡が入ることはありません。
自分がどんな状況か知りたい方は、下記の信用情報機関に開示請求をするなどして確認するしか方法はありません。

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

開示方法はスマートフォンにパソコン、郵送に窓口などがあり、請求方法は各信用情報機関によって異なります。
また、請求にあたり500~1,000円の支払いが必要です。

一定期間が経過すればブラックリスト入りから外れる

一度、ブラックリストに載ってしまうと自分ではどうすることもできません。

名前を変えようが何をしようが消えることはないため、「ちょっとくらい」とか「忘れてしまった」などの気持ちが命取りになる場合もあるのです。

しかし、永久にブラックリストに載っているのかと言えばそれは違います。
一定の保有期間があり、その期間が経過すればすべての情報は削除されるのです。

各信用情報機関によって保有年数は異なりますが、たとえば自己破産をした場合は5~10年となります。
また、支払いの滞納であれば2年と思っていれば良いでしょう。

その他にも、ブラックリストでも一部例外があり、社内ブラックという状態があります。
これは各カード会社や金融機関、消費者金融会社が社内で独自に管理している情報のことです。

過去に自己破産をした場合、その債権者の中にA社が含まれていれば、その情報はA社で永久保存されていると思っていてください。
そして、保有期間が過ぎて新たにA社に申し込んだとしても、過去に貸し倒れを起こした相手を審査通過させることはまずありません。

ブラックリストに載ることによる影響

ブラックリストに載るとどんな影響があるのかを解説します。

新たな借金はできない

すでに説明したように一定期間が過ぎるまでは新たな借金は不可能です。
最長で10年の時間がかかることになります。

また、信用情報機関の保有期間が過ぎたから「もう大丈夫です」などの書面やメールが届くことはありません。
自分で期間をしっかりとチェックできれば良いですが、自信がない場合は信用情報機関に開示請求を行うことが確実でしょう。

新たな借金をしないのであれば生活に大きな影響はないかもしれませんが、家庭を持っている方などはライフプランに応じてまとまったお金が必要になることが考えられます。特に住宅ローンや教育ローンなどの借金ができないのは大きなダメージです。

どうしてもお金が必要な場合に借金ができないことで、家族との関係が険悪になるなどの場面が出てくるかもしれません。

家族への影響はなし

その他にもブラックリストに載ることで家族への影響を気にすることがありますが、基本的にこちらは何も問題ありません。

ブラックリストに載った方の家族がクレジットカードやローンなどに申し込みをしても、あくまでもその個人の信用力で審査通過可否を判断します。

自己破産時は職業の制限がある

ブラックリストとは少し違うのですが、自己破産をする方は一時的に職業の制限があります。

  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 税理士
  • 司法書士
  • 警備員
  • 生命保険の募集員
  • 証券会社の外交員
  • 質屋
  • 宅地建物取引業者 など

士業とされる方や金融機関、不動産関連の仕事に就いている方が対象です。

ただし、制限となるのは自己破産開始から免責がおりるまでの期間になるので、最長でも6ヶ月程度と思っていれば問題ないでしょう。

制限が解除された後は復職をしても良いですし、転職先として選ぶことも可能です。

まとめ

ブラックリストについて詳しく解説し、あわせてブラックリストに載ることによる影響についてまとめました。
ブラックリストに載ることで、自分から口外しないかぎりは誰かに知られることはありません。
基本的に普通の生活はできると思っていて大丈夫ですが、どうしても借金が必要になった場合はどうすることもできなくなります。

今、借金がある方は、まずはしっかりと返済を行うことをおすすめします。
そのうえでブラックリストに載らないように、計画的に借金をするのが望ましいと言えるでしょう。

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