お笑い芸人がなぜギャンブルが理由の負債を抱える傾向にあるのか

最近テレビなどで、お笑い芸人の借金事情などを目にすることがあります。
現在の借金や、過去に清算した借金の体験談などを紹介する番組やネット記事が散見されます。

そして感じたことは「お笑い芸人の借金理由にギャンブルが多い」ということです。
借金の原因がギャンブルであるということは、一般的なものですが「なぜお笑い芸人の借金理由にギャンブルが多くなるのか」については、共通した傾向があるのではないかと感じました。

お笑い芸人の借金理由に多いのは「ギャンブル」?

お笑い芸人の借金の原因として多いのが「ギャンブル」です。
ギャンブルの内訳としては、パチンコ・競馬・競輪と、一般人と変わりません。
このギャンブル好きが高じて借金を抱えてしまった芸人は多くいます。

ギャンブルによる借金を抱えたことのある芸人

スパローズ 大和

スパローズの大和さんは、過去約100人からお金を借り、総額1,000万の借金を背負いました。借金理由は「うまい飯・ギャンブル・風俗」。最終的に自己破産しました。

霜降り明星 粗品

俳優の小栗旬さんのものまねなどで知られる霜降り明星の粗品さん。彼は負けてもかけ続けるスタイルだそうで、ブレイクしてからは借入額があがったことで、借金もさらに増えたそうです。

岡野陽一

大学進学時代の元彼女に勧められて始めたパチンコにのめり込んで、借金を抱えました。現在も借金を抱えたまま、ギャンブルをしているそうです。ただし、借金はあるものの「お金が手元にあると、お金のない後輩にあげてしまう」とのことで、インタビュアーを驚かせていました。

なぜ芸人の借金理由にギャンブルが多いのか

お笑い芸人の借金理由にギャンブルが多くなりやすい傾向にあるのはなぜなのか、について考察します。

不定期な空き時間がある

芸能人全般に言えることですが、一般的なサラリーマンと違って仕事や予定のある時間が不定期であり、いわゆる暇な時間があるということになります。
芸能界に関わる仕事の場合、いつ呼び出しがあるかわからないという場合、その隙間時間の暇つぶしにパチンコをするということもあるでしょう。
駆け出しの芸人の場合は、仕事そのものがなくて時間を持て余し、その時間にパチンコ屋に通うと言ったことも多いようです。タレントの青木さやかさんは後のインタビューで、上京して芸人活動を始めた際に仕事がなく、焦る気持ちだけが募ったときに人が多くいるパチンコ屋に行ったところ、心が落ち着いたと語っています。

こうした「暇な時間」がある場合、他に趣味ややる事がある人はそちらに気が向きますが、これといった趣味がない場合や、現実逃避から逃れたい場合はギャンブルに走ると言う傾向はあると思います。

短時間でお金を稼ごうという思考

駆け出しのお笑い芸人の収入がとても低いということはよく耳にします。芸人の収入は歩合制であることがほとんどであるため、出番がなければ給料もないことになります。
よく聞く話では大阪にある吉本興業の芸人は特に収入が低く、収入が二桁しかないという月もあるようです。当然生活は苦しくなります。
そのためアルバイトなどでしのぐ人もいるなか「ギャンブルで手っ取り早く稼ごう」といった考えに至る人もいます。

一般的にもギャンブルで借金を抱える人のなかには、生活費が少ない状況でも、その少ない手持ちのお金を持ってパチンコ屋に向かい「ギャンブルで勝って生活費をねん出しよう」という思考になる人もいるようです。

人脈があるためお金を借りやすい

芸人活動をしている人は、同じ芸人仲間や先輩などある程度人脈が広く、お金に困った場合に貸してくれる人がいることが多いようです。
そのため困ればお金を借りる事ができるといった思考になり、ギャンブルに興じてしまうようです。
金融会社40社、個人の男女60名を合わせて100からお金を借りたと豪語するスパローズの大和さんがいい例だと思います。貸してくれる人がいるから気兼ねなくお金を使える、そんな環境が危機感を薄れさせるのかもしれません。

まとめ

もちろんお笑い芸人の借金の理由が全てギャンブルにあるとは限りません。
おしどり夫婦芸人のかつみ さゆりさんは1億7000万の借金を抱えましたが、その理由は事業の失敗です。150万円の借金を抱えた日本エレキテル連合の借金理由は、コントに使う小道具やそれらを置く倉庫代がかさんだことによるものでした。

借金理由がギャンブルであるということは一般的で、珍しい事ではありません。
あくまでも「お笑い芸人がなぜギャンブルが理由の負債を抱える傾向にあるのか」についての考察であり、一般人にも当てはまることです。
この傾向をもとに、ギャンブルで借金を抱えている方は動向を見直してみるのも良いかもしれません。

 

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