【実録】弁護士なし|ローン滞納して自分一人で裁判で和解した体験談

【体験者のプロフィール】

  • 性別 : 男性
  • 職業 : 会社員
  • 年齢 : 20代
  • 居住地: 千葉県
  • 購入品:自動車
  • ローン : 約400万円
  • 対応方法 : 裁判にて和解(月3万円支払い)

自動車ローン滞納

子どもが産まれるということで、家族みんなで乗れるファミリーカーを買ったことが、後々にローン返済困難になったことの始まりでした。
最初に3ヶ月間はローンを返済していましたが、4ヵ月目にして初めて滞納しました。理由は子供が産まれた後の、育児にかかる費用が予想以上に必要になったということでした。

妻とは、当初、育児にかかる費用はお互いの貯金から出し合って生活をやりくりしていくと話し合っていたため、生活していくお金に関しては全く心配していませんでした。しかし、その甘い見積もりのせいで、生活コストに余力があると過信してしまい「この機会に車を買い替えて新生活を迎えよう!」と新車に買い替えてしまったのです。
その結果、私たちのお金に関する計画性の甘さが露呈することとなり、ローンを滞納してしまいました。

鳴りやまない督促の電話

滞納中には、ローン会社と自動車を購入したカーディーラー担当者から1日に3件ほど電話が来るようになりました。当時の私は「来月払うから問題ないでしょ」という楽観的な考えを持っていて、滞納したことへの罪悪感などは無く、特に気にしていませんでした。

しかし、初めて滞納した月の翌月になってもローンを返済できる経済状況にはなっておらず、ローン会社及びカーディーラー担当者からの電話が鳴り止みませんでした。電話に出て一言、「支払い困難になりました」と相談していれば良かったものの、電話応答せずに約3ヶ月無視していました。
「今は仕事が忙しい」「来月まとめて払う」などと言い訳をし、支払い能力がないのに先延ばしにして現状から逃げていて我ながら呆れていました。

届いた督促状

督促の電話を約3ヶ月無視していたある日、督促状が届きました。「〇月〇日まで支払わなければ自動車の差し押さえと法的措置をとります。」という内容でした。
自動車の差し押さえと法的措置はさすがにマズイと思い、ローン会社に電話して事情を説明し、結果的に指定された日までに支払うと約束しました。

ローン会社との約束の支払い期日を破った

しかし、指定された日に支払う事はできず、結果的にローン会社との約束を破ってしまうことになりました。
ローン支払いの期日になってもお金がない。私は督促状が届いた危機的状況を、一時的にでも解決したいと思い、溜まりに溜まった返済金額を支払う事ができないのにも関わらず、ローン会社から督促の電話がくると「○日までに払います」と嘘をついていました。

車を差し押さえられた!

督促状が届いてから2ヶ月が経ち、自動車を差し押さえられることになりました。
ある朝、自宅に裁判所の人間が訪ねてきて「自動車を仮処分しに来たので車のキーをください」と言われました。本当に突然で(督促状と督促の電話がきていたので突然でもないのですが)頭が真っ白になり、ただ指示に従うことしかできませんでした。
車に積んである私の私物はすべて外に出され、車は差し押さえとなりました。

その時の気持ちは今でも忘れられません。悲しいような、悔しいような、恥ずかしいような。なんとも言えない気持ちがグルグルと胸に渦巻いていました。

オリコから訴状が届いた

さらにそれから3か月後、自宅に訴状を届きました。
ローン会社から民事裁判を起こされ、「〇月〇日に東京地方裁判所〇〇室まで出廷を願います。」という内容でした。
正直、自動車を差し押さえられてからの法的手順を全く理解しておらず、差し押さえられた時点で「車の件はもう終わったのかな?」と安心しきっていたため、訴状を見たときは青天の霹靂の思いでした。

法テラスでの相談

訴状が届いたことに驚き、急いで今後の解決策を考えるべくインターネットで届いた訴状のことや、弁護士のことを調べました。弁護士に頼む費用もままならないため、法テラスを頼ることにしました。
法テラスで相談したところ、法テラスに弁護士を紹介してもらいました。その弁護士の先生に事情を話して、今後の解決策を相談しました。

自分自身、「いつかは痛い目に合うな…」とはわかっていましたが、その現状を受け入れることが出来ずにただ悶々とした日々を過ごしてきました。ただ、これまでの経緯を家族にさえも話していなかったため、全て弁護士の先生に話せたことで少し楽になりました。

弁護士なしで裁判に挑んだ

ローン会社からの訴状に書かれた、〇月〇日になりました。私は不安な気持ちで東京地方裁判所に行きました。

私には弁護士を代理人として雇うことは、費用面から出来ませんでした。代理人の弁護士に支払うお金すらなかったのです。
法テラスで紹介していただいた弁護士の方と相談した際に、ご教授いただいたことを参考にして「弁護士がいない状態で、一人で」裁判に出廷することになりました。

ローン会社の代理人弁護士 vs 私一人

一人で〇〇号室に入った時は、生きた心地がしませんでした。
空気は殺伐とし、空調の「ゴーゴー」という音だけが響き渡り、傍聴席には2∼3名の若手弁護士の方たちが勉強の一環として座っていました。
ローン会社の代理人弁護士と私で、裁判官からの質問に答える形で裁判は始まりました。

一人で裁判を乗り切った2つの言葉

しかし、いざ始まってみると意外にもスムーズに進行するので、トータル20分ほどで終了しました。
というのも、事前に相談した弁護士の方にご教授いただいたことを2つのことしか言わなかったのです。

「はい、間違いありません。」
「現在、弁護士に相談中です。」

この2つです。非常にシンプルです。
不用意な言動は控えて、少しでもわからないことは「現在、弁護士に相談中です。」と答えるだけでした。
裁判は原告と被告の主張が最も重視され、判決を左右することになります。そのため間違いないことは「間違いない」、わからないことは「わからない」とハッキリ言いなさいと、前回相談した弁護士の先生に言われていました。
私はその助言を守って裁判を乗り切りました。
とは言え、ある程度の免疫がある人であれば、自由にディベートするのも良いと思います。全くの初心者であれば、僕の手法でやり切ることをオススメします。

結果的に、民事裁判に出廷した回数は合計3回でした。
第1回の裁判が終了した直後、ローン会社の代理人弁護士に、「和解にしましょう」と提案していただきました。

3年間3万円の支払いで和解成立

結果的に相手の弁護士と話し合い、和解が成立しました。
月々3万円を約3年間支払うということで、双方の和解となりました。
私の債務は、総額約400万円(利子込)だったのが、差し押さえられた車が相場よりも高く売却できたことで総額120万円に減っていました。月々の支払いがすこし楽になったことが唯一の救いでした。

借金中に後悔したこと

今回の借金で、借金してから和解するまでの間に「後悔した点」を紹介したいと思います。私が後悔したことは、以下の3点になります。

  1. ローン会社に減額交渉をしなかった
  2. 先延ばし思考は良くない
  3. 家族に借金のことを相談しなかった

(1)ローン会社と減額交渉をしなかった

督促の電話や督促状無視し続けることは、事態が悪化するだけでした。
私は後々、逃げずにローン会社に減額の交渉をするべきだったと後悔しました。

ローン会社に減額してほしいと相談したとしても、スムーズに受け入れてくれるとは限りません。しかし状況は多少なりとも変わっていたのではないかと思います。
交渉を受け入れてくれない可能性もありますが、インターネットで他の債務者の方の体験談を見てみると、ローン会社と減額交渉をしたことで、月々の支払いを減らす事に成功した事例が多くあることに気づきました。
逃げずに交渉それば、いくらか減額できたかもしれません。
「どうせ満額払わないと無理だ」「激しく怒られるだけだ」とただただ怯えて、その現状を1日でも早く変えなかったことは、後々逆効果になるということを身に染みて感じました。

情報を集めて知ることが大切

何事もまずやってみる精神が大事だなと今になって思います。
インターネットで自分と同じような状況をつづったブログや記事が沢山とあります。まずは、「この事態を悪化させない為にはどうすればいいか?」と考えて、情報収集して対応することがものすごく重要だと思いました。

(2)先延ばし思考は良くない

(1)と内容が似たり寄ったりになりますが、先延ばし対策はろくなことがありません。これは断言できます。「そんなのわかりきっているよ」と思わずツッコミを入れたくなる気持ちもわかります。
しかし、先延ばし対策は一時的な延命措置に過ぎず、根本的な解決には至りません。先延ばしをせずに一歩でも進んでいく精神が、解決までの近道だと思います。

(3)家族に借金のことを相談しなかった

私の1番問題である点が、家族に相談しなかったことです。
当時は子どもが生まれたばかりで育児に忙しい妻に「車のローン滞納した」など、ましてや「ローン会社の訴えられた」とは口が裂けても言えませんでした。
しかし、家族に言わないことは、結果的に家族を苦しめることになりました。独身の身ならまだしも、家族を持ち始めたばかりの夫の立場なら「独身の頃とは違う…」と自覚しておくべきでした。
訴訟され裁判になって和解で終わったこの一連のことは今もなお、誰にも話しておりません。いつか言える時がくればいいな…と思っています。

誰かに借金のことを話すことができれば、相手に裁判事のノウハウや知識がなかったとしても、心は和らぐと思います。
相談できる人がいるのであれば、相談するべきだと思います。

まとめ

今となっては、裁判に出廷できたことは良くも悪くも経験の1つになりました。法廷の雰囲気から「本当にドラマや映画に出てくるセットと全く同じだ」と新しい発見があったことも良い経験になりました。
もう裁判所とは2度と関わりたくないのが本音ですが…。

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