【実録】パチンコ依存症でつぎ込んだ学生ローン106万円の借金

【体験者のプロフィール】

  • 性別 : 男性
  • 職業 : 元専門学校講師
  • 年齢 : 20代
  • 居住地: 神奈川県
  • 借金 : 106万円
  • 対応方法: 任意整理

ギャンブルにハマったきっかけ

私がギャンブルを初めに経験したのは、学生の頃でした。
先輩と友人に連れられ、近所のパチンコ店へ行きました。当時そこまでお金を持っていなかったのですが、「楽しいから」と伝えられ経験がなく少し興味があったのもあり三人で近所のパチンコ店に行くことになりました。

実際に行ってみると、想像の遥か上を行くような空間でした。きらびやかな内装・とても愛想のいい店員・様々な色に光るパチンコ台・・・
私の気持ちを一瞬で楽しいものにするには十分な場所でした。
初めは何をしたらいいのか分からず、一緒に来ていた友人に教えてもらいながらパチンコを打っていたのですが、少しすればすぐにパチンコを打つことにも慣れ、なんだか大人になったような気分になっていました。

掛け金が6倍になったビギナーズラック

ちょうどそんな時に自分の台から大きな音がなり、ものすごい光を放って液晶が動きました。

初めての大当たりです。驚いている間に、どんどん台から玉が出てきて目の前にある玉箱をいっぱいにしていきました。隣にいた友人に箱を交換してもらい、次の箱もすぐにいっぱいになり・・・と繰り返し、20分位たった頃に台がやっと静かになりました。
友人にはすごいと祝われ、一緒に景品を交換しに行った時に驚きました。初め5000円しか持っていなかったお金が、ものの3、40分台の前に座っているだけで30000円ほどになったのです。

その日は先輩、友人と焼肉店に行き初ギャンブルの勝利を祝いました。
まるで遊んでいるだけでお金が稼げるような、そんな気分になっていました。
そして、この日から私はどんどんギャンブルにハマっていったのです。

パチンコで減っていくお金

初めてのギャンブルで大勝を収めた私は、その次の日には一人でパチンコ店にいました。
「昨日あんなに一瞬で3万円になったんだ。少し負けてもお金は減ってない。」なんてことを思いつつ、なんとなく選んだ台に座りました。
何事もビギナーズラックというものはあるんでしょうか、その日も私はすぐに大当たりを引き、そして3000円が15000円程になりました。

このときから私は次に買ったらあれを買おう、パチンコで稼いだら彼女と旅行に行こうなどと稼いだ後のことを考え、毎日のようにパチンコ店に通うようになりました。
ただやはり毎日勝てるはずもなく、気づけばアルバイトで稼いだ給料がどんどん減っていっていました。さらにたまに勝ったときも、このお金で次パチンコに行けばもっと増えるから、増やしてから〇〇をしよう!というようにより高い理想を持つようになりました。

そんなことを繰り返しているうちに、どんどんパチンコへ通う頻度が増え、それと比例するようにどんどんとお金が減っていきました。

やめようと思ってもやめられない

ギャンブルで負けが続くと、誰しもが一度は「もうギャンブルはしない」「やめよう」と思います。これは大多数の人がそう思いますし、私もそう思っていました。
ですが実際には多くの人がやめられません。気づけばまたギャンブルをしているのです。

学生ローンまでギャンブルに

元々私は負けず嫌いな性格ということもあり、負ければ負けるほどその分のお金をどうしようか、次に何を打てば勝てるかなどを四六時中考えるようになりました。その結果、「一度に少ない金額をかけても帰ってくるお金は少ないから、大きな金額で大勝ちを一回すればいいんだ!」という考えに至りました。

ただ大きなお金といっても学生ということもあったので、難しい事だと思ったのですが、友人が学生ローンを借りて旅行に行ったという話をたまたま耳にしました。それまで学生ローンは学費にしか使えないものだと思っていたので、私は衝撃を受けると同時に、自分も学生ローンを一旦使って後で増やそうと思いました。

借金ではなく自分のお金という感覚

その日の放課後、すぐに私は学生ローンの申請に行きました。学校からとても近く、実際に借りている人が身近にいるということで、すぐに申請は終わり、現金はすぐに手元に入りました。
その現金を引き出し、財布に入れた時にすでにこのお金は自分のものだ、返すと言っても増やせばすぐに返せるしアルバイトもしているから大丈夫。と思っていました。

消費者金融に手を出して借金を背負う

実際にはすぐに手元にあったお金はパチンコに吸い込まれていき、次はどこに借りようかと考えるようになっていました。
ただすでに一度お金を借りるということを経験しているので、大きな抵抗もなく次は消費者金融にお金を借ります。

ですがそのお金もすぐに無くなり、残ったのは多額の借金のみでした。

任意整理することに

最終的に私は、借金を返すことができなくなり、市役所を訪ねました
現状をありのままに話し、近くの司法書士事務所を紹介されました。私はすぐにその足で事務所へ行き、親を呼んで説明を受け任意整理することになりました。

司法書士の先生は何も言わずにまず私の話を聞いた上で、借金がどの程度あるのか、また何社から借りて返済額はいくらなのかを聞いてきました。
私は、現在3社から合計約110万円借りており、月々の返済額は6万円であることを正直に伝えました。

今まで借金の話しをすることは恥ずかしかったのですが、どうにもならなかった私はすべてを話しました。

それから書面の手続きをして、月一回の支払いがあること・2度返済が遅れると残りは一括での返済になること説明され、後日書面が用意でき次第また事務所に来るようにという約束をしてその日は帰宅となりました。

その後は書面の確認をし、返済開始日の決定と返済方法の説明をされました。
手続きは終了し、後は月一回の返済を滞りなく済ませるだけです。全ての手続が終わった後、不安に思っていたことが整理された安堵感と、同時に返済が遅れてはならないと思う責任感がありとても複雑な気持ちでした。
そこから現在まで月々3万円程を毎月滞りなく返済し、借金完済を目指しています。

よく読まれている記事