【実録】海外FXで損失!消費者金融4社350万円の借金を任意整理した話

【体験者のプロフィール】

  • 別 : 男性
  • 職業 : 無職
  • 年齢 : 33才
  • 借金 : 350万
  • 対応方法 : 一部任意整理

FXにお金をつぎ込む

僕は当時26歳の本社は東京神田にある東証2部上場のメーカーの営業職でした。
あるとき大学時代にキャッシュバック目当てで開設していたFXの事を思い出します。

「こいつで夢を見るか」

そう思い、銀行口座の50万円を入金します。そのお金が日に日に目減りする現実から目を背けても止まりませんでした。
「ロスカットアラート」
当時出たばかりのスマホにそう表示されました。50万円がなくなりました。まあこんなもんか・・・と正直がっかりもしたが、妙に納得しました。

海外FXでお金を失った

1ヵ月後、本屋の金融雑誌の並ぶコーナーに僕はいました。何か・・・何かないか・・・。

株やFXの特集が組まれる記事を何冊も見ながらふと小さな記事に目が留まりました。
「小額から取引可能な海外FX」
これだ!と早速雑誌を購入しました。
当時国内FXは400倍のレバレッジを規制により100倍に下げると金融庁が発表したばかり。そんな中、400倍以上のレバレッジでまだ取引できるというのが魅力でした。早速記事にあった海外FX会社の口座を開設し取引してみると、少しだが儲かりました。この調子だ!と思ったのもつかの間ロスカットしました。
今度は10万円だ!見る見る口座のお金は無くなり、再びロスカットでした。

ここでようやく少し冷静になりました。
このままでは埒が明かない。一気に大金を入金すればもっと簡単に勝てる!前々から目をつけていた銀行のカードローンに審査を申し込むと、200万円の融資が可能だと出ました。少し迷いながらも申し込みし、数日後には銀行からカードの届け物が着きました。

200万円あれば大丈夫、そう思いましたがここから転落するのは早かったのです。

初めてのカードローン

200万円を全額、国内FX業者へと入金し、今度こそはと意気込むも録に手法や相場の勉強をしたわけではないのでコツコツ砂糖が溶けるようにお金が減っていきました。
50万円無くなった時、ふと思った。「50万円無くなったけど、これでいいのか?返すあてはあるのか?」
しかし、もう後戻りはできません。突き進むのみ!と浮かんだ疑問を振り払い取引の日々。そして2ヶ月後、気がついたらさらに100万円無くなり残り50万円というところまできていました。

当時の国内FXは100倍レバレッジ。もう満足に取引できる資金では無くなっていました。

以前買った雑誌のことを思い出し、海外FXに再び挑戦をします。利用した業者はiFOREXという老舗の業者でレバレッジは最大400倍でした。50万円あれば、巻き返すことは十分可能だと考え資金を全額iFOREXに移し、取引を再開しました。
しかし、焦りが見え始めます。何せ、2ヶ月弱で資金の3/4を失ったのです。金利も月4万円と決して安くは無く、根拠の無い自信も、いつしか無くなりプレッシャーとなっていました。うまくいく物もいかなくなり、恐らく最速で50万円が無くなりました。

溶かした200万円をどうするか

200万円。社会人になって200万円に貯金が達することはありませんでした。それなのに、借りたお金を2ヶ月弱でギャンブルに使ってしまい、さすがに焦ります。
残された手段は、またどこかで借りて200万円だけでも、いや月に20,30万円稼いで細かく返すか、少し混乱した頭で返済計画を幾度と無くシミュレートします。しかし、時間的なプレッシャーと同時にこの時仕事もうまくいってない時期だったため正常な判断が下せなくなっていました。そんな中自分の下した決断は「他から借りて取り返す」でした。本格的な転落が始まりました。

消費者金融の無計画な利用

まずはアコム、アイフル、レイク、プロミスへと同時に申し込みましたがこれがよくなかったのかそれぞれの回答は50万、30万、10万、10万でした。当然、全社に申し込みをしてカードの到着を待ちました。

到着しだい、同じように海外FX業者につぎ込みました。
アコムもアイフルも同じように無くなり、遅れて到着した枠の小さい2社はまた別のFX業者へと入金し、散っていきました。

本業への影響

本格的にまずい。もはや、借りるところも無ければ返す当てもありませんでした。人間追い込まれると他にも影響するもので、仕事もいよいよ手がつかなくなりました。上司も見かねたのか、自分に異動の手を差し伸べてくれました。埼玉の工場への異動の話をしてもらい、これで少し落ち着けばいいのだがと期待しました。

返済の滞納に怯える日々

しかし、仕事は仕事、借金は借金でどうにかしなければなりませんでした。別に抱えている奨学金もある。家族には当然相談なんてできません。誰にも相談なんて出来ない問題でした。。
 そうこうしているうちに月日は流れます。新しい仕事はそこそこ順調に見える。問題は借金だが、自分はまだ月々の支払いをすることができませんでした。まだ未練がましく、最低限の生活費を除いてFXに入金し続けていました。「まだ勝てる」「今度は勝てる」そう思い続けていなければ精神が持ちませんでした。そんな生活をさらに1年近く続けたある日、裁判所からの封書が届いた。「来る時が来たか」と半ば予感していたXDAYが来でしまいました。封を開けると、やはりそこにはアコムとアイフルからでした。借りた金額より利息で膨れた金額を見て改めて現実に向き合う気が向きました。

初めての借金相談

 借金についてネットで調べると、自分に残された道は大きく分けて4つ。

  1. 自己破産
  2. 個人再生
  3. 任意整理
  4. 親に相談

1.2. については、奨学金の問題とそもそもギャンブルでの免責が降りない可能性、官報に載るという精神的な抵抗で断念。4は勇気がないため3を選択することにしました。 業者による値段やオフィスの有無なども調べた結果、当時CM等もよくやっていたアディーレ法律事務所へと連絡をすることにします。
 事前に資料を集め、やや緊張した面持ちで大宮支店へ。担当の事務の方と借金をしたきっかけ、使い道詳細と簡単な資料を渡し任意整理についての説明をうけます。額の大きいアコムは比較的応じてくれるがアイフルは中々交渉が難航しやすい旨の話を聞きます。当時着手金8万円と、成功報酬が1社2万円の合計12万円を振り込み任意整理がスタートします。

任意整理による返済スタート

任意整理がスタートすると、支払いの催促がまずストップしました。自分にとってはこれだけでも頼んだ甲斐があったなあと実感。交渉には2-3ヶ月程かかるというので、その間に貯金を蓄えておきます。人生建て直しの1歩目がスタートしました。

数週間後、無事に話がまとまったとアディーレ法律事務所より連絡が来ました。アコムは過剰に請求されていた延滞利息のいくらかがカットされ、総額の支払いが少し楽になっていました。アイフルは請求どおりの金額でしたが文句は言えない。最終的には6年払いの月4.86万円で決着し、それで締結をお願いしたところで事件は起きます。

アディーレ法律事務所が営業停止に

当時アディーレ法律事務所は任意整理や過払い金のCMを全国に多数放映していました。その中の宣伝に過剰な表現があり、トラブルになったのです。結果として、アディーレ法律事務所は営業停止処分が下されました。丁度自分の任意整理が締結されたタイミングです。

当然、今後も営業できるかわからないため担当の方から連絡がきました。「どうされますか?自分で今後指定の口座に振り込むようにするか、斡旋する他の法律事務所に引き継ぐか。」

自分で支払うことに

実はアディーレ法律事務所を通しての返済には、アディーレ法律事務所への手数料が含まれていました。ですので、それも6年分となると手数料だけでも数万円の支払いになってしまうため迷わず「自分で支払います」と回答しました。各社の連絡先を教えてもらい自分でその後支払い期日や支払いの口座などを決め数日後契約書類が届きました。2通のうち1通が自分用ですので2通に署名と捺印をし、1通を返信用封筒に入れて返送し契約が無事に完了しました。

返済がスタート

いよいよ返済生活がスタートしました。任意整理により金利が発生しなくなったため、後はゆっくり返済すればいいだけのはずです。
ちなみにですが、この時他にも借金がありました。楽天カードとプロミスと奨学金です。楽天カードが42万円、プロミスが10万円ありましたが、1件2万円の依頼金を払うまでも無く月5000円の支払いのため自力で返済できるだろうという判断でした。
そして奨学金は当然免責負荷のためこちらも自力で返済することに。合わせて2.6万円がのしかかります。

それでも苦しい生活

ここで当時の月の収支をお話しますと、毎月の手取りは約20万円程。

弁護士への支払い … 4.85万円

奨学金等の支払い … 2.65万円

家賃 … 6万円

光熱費など … 1万円

残りの資金 … 約5万円程

実際はここから生活費が出て行くため、自由に使えるお金は3万円程でした。

任意整理からしばらくは3万円を蔓延をFXに入金しては無くなる生活でした。会社でお昼ご飯がでるため、夕飯を安いお弁当で過ごし、お金が無いためどこにも移動しない出来ない生活。しばしば電気やガスを滞納して、ライフラインなしの生活を送ることも珍しくありませんでした。

娯楽と言えばパソコンとyoutubeでした。結局、当時の自分は返済よりも娯楽としてFXを楽しんでしまっていたのです。
電気のつかない暗い部屋で、仕事で疲れた体と心は任意整理前と変わらず安寧とは遠い日々でした。精神的な疲労と不健康な食生活は30歳になった自分の体に如実に現れました。

太る

営業部時代はまだマシだった体重が80キロを突破。最大86キロにも到達し、肝臓の数値がA⇒Fへ。具体的には脂肪肝でした。
たまに肝臓の周りがピリピリして痛かったのを覚えています。ジムに通ったり、公園を走ったりとむなしい努力をしましたが、当時の主食が油まみれの揚げ物弁当200円や冷凍のチャーハンだったこともあり糖質満載で無駄な努力となりました。

自律神経失調症

具体的には体温が上がらない、夜中目が覚める、頻尿といった症状です。特に体温が上がらない症状が①の太る要因の1つにもなってしまっており体重増加に拍車をかけていました。

FXしたことを後悔しながら実家へ

太る体に熟睡できない日々、そして漠然と30歳を過ぎてしまったという事実。既に借金が出来てから3年の月日がたち、自分の人生どうなるのだろうと考えると涙が滲みます。
「どうしてこうなってしまったんだ・・・」。あの時FXの事を思い出さなければ、少しプラスになったときに手を引いていれば・・・。タラレバを言い始めたらキリがありません。

自分の精神が限界を超えたとき、「実家に戻ろう」と決意しました。元々実家を離れたのは都会の生活に憧れたためでした。上京から12年、もう十分夢は見られたかなと。ここから先好転する未来は見えません。ならばせめて家賃の負担の無い地元に戻って再起を図ろうと思い退職しました。

この時31歳。

転職で給料は増えたが再びFXにつぎ込む

営業や工場の経験が高く評価され、なんとか地元の大企業に転職がスムーズに出来ました。通勤が大変ですが、前職より給料も増えて家賃も無く、転職自体は一旦成功のように見えました。電気やガスが止まる心配も無く、返済も余裕。FXにつぎ込めるお金が増えました。ここから一度持ち直した生活もまた様相が変わります。

返済のお金もFXにつぎ込んだ

月の手取り30万に家賃も無く、返済分を除いたら毎月20万円余力がありました。
もしこの時繰上げ返済を選択していたら今はもう借金完済できていたと思うと悔しさが滲みます。結局自分は、返済はしていましたがさらに大金をFXにつぎ込むようになってしまっており、湯水の如くFXに入金してはロスカットの日々でした。すると当然、もっと入金して取り返さなくてはと思うようになり、本来返済に回す6万円にも手をつけ始めます。

闇金に手を出した

返済が滞り始めた頃、闇金に手を出しました。というのも、自分の金融信用情報は真っ黒で、もはやどこからも借りることはできない状態でした。様々な裏情報が飛び交う中で、ソフト闇金に興味を持ってしまい、深く考えるまでも無く借りてしまいました。
週3割の金利でも、お金を貸してくれるだけ自分には心の支えになってしまったのです。

自転車操業で債務超過に陥った

こうして、更なる地獄が始まりました。もちろん、収入があるわけですから返済自体は問題ないはずだったのです。しかし、なまじ収入が高かったため、ホイホイと借りては返済の闇自転車操業まで始めてしまいました。

そんな日々でさらに自分のメンタルは不安定となり、健康診断の結果は悪化の一途でした。勝ってしまった経験からまだ勝てる、という考えが捨てきれず、自分の債務状態が冷静に分析できずにいつまでも債務超過状態でさらに年月が経ってしまいました。
途中、ふと冷静に振り返る瞬間が何度かありましたが、結局失ったお金と時間を取り返すにはFXしかない!と半ば自分に言い聞かせてしまっており最後はヤケになっていました。

借りては司法書士に頼むの繰り返し

とうとう闇金の返済も出来なくなった頃、司法書士に闇金の仲裁に入ってもらうことにしました。手数料3万円で14万円の返済義務が無くなる・・・。長い付き合いのソフト闇金業者でしたが手数料はこれ以上に払っていたためすんなりと終わりました。しかしこれに味を占めたのか、借りては少し返済し、司法書士に解決してもらうという悪手を覚えてしまいます。その後、似たような業者に声をかけては解決してもらうことを3回繰り返したところで、司法書士に依頼する費用も払えなくなりやめました。

事故で退職。新たなスタートへ

そうこうして精神的に参っているところに、自動車の追突事故にあってしまい、心身とも限界がきてしまったことで折角転職した会社を退職せざるを得なくなりました。

その後、事故の慰謝料で食いつなぎつつ、次の仕事を探しながら派遣で働きながら本日まで至ります。幸い、地元の少し規模の小さい会社に転職が決まり新たな生活のスタートが切れそうです。

最後に

自分から言えることは、お金に困った際は意志の弱い人は借りてはいけない。身の丈にあった生活をすること。
クレジットカードのリボ払いは極力使用せずに、必要であればデビットカード等にとどめておく。そして、もし返済に行き詰ってしまったら弁護士や司法書士に早めに相談することです。

自分は遅すぎましたが、もっと早く相談していれば良いアドバイスを貰い軌道修正が出来ていたのではと悔しい思いをしています。お金を借りなければならないシーンは人生の節目で訪れることがあると思います。自動車ローンや住宅ローン等もそうです。少し無理をして・・・の少しの無理が生活の、人生の大きな負担になります。自分ひとりで決めずに回りとの相談も必要です。お金で人生が決まるわけでは決してありませんが、お金の無い人生、まして借金まみれの人生は確実に不幸です。
お金について軽く考えている人やお金を借りることに抵抗の無い人は自分の体験記を読んで考えを改めてもらえたら幸いです。

意志の弱い人はこうして下さい

  • クレジットカードは最低限の利用にする
  • 利用額が残高を越えないようにする
  • お金を借りることに抵抗を持つこと
  • 家計簿をつける
  • 弁護士、司法書士などの有資格者にすぐに相談する

自分の経験から、家計簿をつけることで、必ず生活の中の無駄な出費を見つけることが出来ます。
専門家に相談するのは、早ければ早いほど人生の建て直しが可能です。必ず弁護士さんや司法書士さんは親身に相談に乗ってくれます。

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